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「自分のことは客観的に見られないので、そう見られているかと思うと不思議な感じです。でも、たくさんの方から応援していただけるのは、本当にありがたいことですね」

 

そう語るのは、先日、40歳の誕生日を迎えたばかりの平山浩行。最近のトレードマークであるひげやガッチリとした体形、そこに大人の男の渋さも加わり、女性たちから熱視線を注がれている。役者デビューは’03年。さわやかな好青年からクセのある人物まで、イメージにとらわれず幅広い役を演じてきた。

 

この秋も『ブラックリベンジ』(読売テレビ・日本テレビ系・木曜23時59分〜)、『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系・土曜22時〜)と、2本のドラマに出演中。『ブラックリベンジ』では、週刊誌のデスク・天満龍二を演じている。理知的でどこかミステリアス、本人と通じるところのある役柄だ。

 

「監督には『ふだんの平山くんを演じてくれれば大丈夫』と言われています。僕はブログとかもやっていないし、素顔があまり見えないという意味では、ミステリアスという部分があるのかもしれませんね」(平山・以下同)

 

彼が自分を表現する仕事を目指したのは、中学生のころだったそう。

 

「『寅さん』シリーズや『トラック野郎』シリーズなど、往年の日本映画を親と一緒に見て育ちました。テレビやスクリーンで活躍する、俳優、役者という仕事に、漠然とあこがれが芽生えて、年を重ねてきてどんどん具体化していきました」

 

上京後、アルバイトでバーテンダー生活。そこからオーディションを経て役者の道へ。

 

「役者になるため上京し、バーテンダーをしていました。まず事務所に入ろうとオーディションを受け、その1週間後にはドラマ『高原へいらっしゃい』(TBS系・’03年)のオーディションの話をいただきレギュラー出演が決定。アルバイトから役者の仕事に切り替わり、ゼロから教えていただき、どうにか撮り終えました」

 

以降、出演作を重ね、いまやドラマや映画に欠かせない実力派に。そしていま、円熟期ともいえる年代にさしかかった。

 

「気づけば40代に突入した、という感覚なのですが、チャレンジする気持ちは常にもっていたいです。楽しみながらやっていきたいですね。ただ、世間的には大人の年代ですから、しっかりしなければ、とは思います」

 

役者としての理想像は、どう描いているか聞いてみた。

 

「あこがれの役者さんは数多くいますが、僕は僕のオリジナルの演技ができたらいいなと常々思っています。『この役は平山くんしかいない』と言ってもらえることが理想というか。小さいころに見た作品やセリフが記憶に残っているように、僕も誰かの心に残る芝居をしたい。『子どものころに見た、○○の作品の平山さんのシーンがいまも印象的で……』なんて言ってもらえたら最高ですね」

 

そんなアラフォー俳優の、理想の女性も気になるところ。以前、雑誌のインタビューにはこう答えている。

 

「家で待っているんじゃなくて、自分の好きなことをしつつ、家のことも大切にしてくれる人です」

 

女性たちを引きつける独特のオーラが、これからどのような変化を見せて行くのだろう。ミステリアスな横顔に、これからますます注目だ。

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