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「寺ちゃん」「五朗ちゃん」と呼び合う、岸谷五朗(55)と寺脇康文(58)。お互いが20歳と22歳のときに出会った2人が、その後始めた演劇ユニット・地球ゴージャスが結成25周年を迎える。

 

二十五周年祝祭公演として上演する『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』(東京公演:舞浜アンフィシアターにて3月13日~4月13日、大阪公演:フェスティバルホールにて5月3~14日。※公演日程の詳細は公式ホームページでご確認を)。記念対談で見えてきたのは、「前世は夫婦でした(笑)」と語るとおりの、男らしい岸谷と世話女房のような寺脇、という絶妙なバディ関係!

 

岸谷「僕ら、楽屋もずーっと一緒。スタッフがわざわざ別々に取ってくれてもお引っ越ししちゃう(笑)」

 

寺脇「別々にいる意味がないから」

 

岸谷「そうだね」

 

寺脇「緊張するにせよ、不安になってるにせよ、うれしいにせよ、すべてのことを一緒に感じて分かち合うために。まあ、前世は夫婦だったからね(笑)」

 

岸谷「プーケットに一緒に旅行に行ったときは笑ったな。寺ちゃんはいつも近場の温泉ばかりで海外に行かないから、『たまには海外行こうよ』って言ったら、『暖かい南の島がいい』ってぬるいこと言って(笑)」

 

寺脇「ツインで予約したのに部屋に入ったら大きなダブルベッド一つだった」

 

岸谷「お風呂はガラス張りで(笑)」

 

寺脇「フロントに変更をお願いしたら『ノープロブレム』ってにこやかに笑って言われて(笑)」

 

岸谷「エキストラベッドを入れてもらったけど小さくて、寺ちゃんは膝からハミ出しちゃってたよね(笑)」

 

寺脇「初日以外、ずっと雨が降ってて最悪だったしね」

 

岸谷「寺ちゃんが『ゾウに乗りたい~』とか子どもみたいに言いだしちゃってさ。『そんなの面白くない』って言ったら不機嫌になったから乗りに行ったね」

 

寺脇「それまで『ゾウなんて』て言ってた五朗ちゃんが、いざ乗ったら『うっほー』なんてすごい喜んでた」

 

岸谷「自然のなかに入ったらついね、叫んでた(笑)」

 

寺脇「俺たちはケンカをしたことないけれど、五朗ちゃんが一緒に行ったお店をすぐ忘れちゃう癖は直してほしい。大阪に行ったときに『この前行ったすっぽん屋に行こうよ』って言ったら、『俺、行ってない』って言いだして」

 

岸谷「ああ、その件ね(笑)」

 

寺脇「『いや、すっぽん鍋食べたじゃん、2人で。心臓が一個しかなくて、ドクドク動いている心臓を五朗ちゃん食べなよ、って言った』って言っても、『俺じゃない誰かと行ったんだ』って頑として聞かなかった。でも、その店の玄関に行ったら『来た! 来た! 来た!』って。俺がうそついてるみたいに否定するのはやめてほしい」

 

岸谷「ハハハ(笑)。俺は寺ちゃんに直してほしいところなんて何もないな」

 

寺脇「ダメなところも含めて愛してくれてるんでしょう! 欠点もかわいい、ってね(笑)」

 

岸谷「えーーーー(笑)」

 

「女性自身」2020年3月17日号 掲載

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