■番組を見ていた子供たちは、ワンワンのことを忘れて当然
今後もまだまだワンワンを続けたいから、体のメンテナンスは怠らない。
「本番後に鍼治療をしたり、毎日5キロから10キロのジョギングをしたりしています。あと、ボクは甘党で和菓子が大好きなんです。『いやいや』と遠慮しながらも、ついつい食べてしまうからか、健康診断のたびに血糖値が高くて『糖尿病予備軍』と診断されていたんです。それでボクの健康面をサポートしてくれるチョー子さん(妻)から、テニスプレーヤーのジョコビッチ選手が実践しているというグルテンフリーダイエットを勧められたんです。この効果がすごくて、節制してもなかなか下がらなかった血糖値が、初めて下がったんです!」
そして、精神的なサポートをしてくれるのは、犬ーー、ではなく猫だという。
「前に住んでいた家のベランダに遊びに来ていた猫(どんちゃん)がいて、ずっと食べ物をあげていたんです。それで4年くらい前に引っ越しをするとき、チョー子さんと『このままボクらがいなくなったら、猫はどうなるんだろう』と心配になって、町内会の地域猫係さんに相談して飼うことにしました」
当初迎えるのはどんちゃん1匹の予定だったが、恋人(おおちゃん)もついてきてしまい、結果2匹を飼い始めたチョーさん。おおちゃんもどんちゃんも警戒心が強くて、なかなか懐いてくれなかったが、2匹が仲睦まじく過ごす姿は微笑ましかった。
おおちゃんは、’19年の春に天国へ。家族を失うのはとてもつらかったという。けれど、今年に入って、おおちゃん以外にこころを許さなかったどんちゃんに変化が。
「出会ってから10年経ち、おおちゃん以外にこころを許さなかったどんちゃんが、今年5月にようやく触らせてくれるようになったんです。全面的に信頼してくれる姿を見ると、癒されますね」
妻と猫に支えられ、走り続けた25年。番組当初のファンは、みんな大人になっている。
「先日、ある高校で「ワンワン25」の収録をしたとき、学生さんたちから、すごい声援を受けたんです。ちょっと手を振っただけで『わー』『きゃー』って(笑)。
幼い頃に見る番組だから、ふつうワンワンのことはみんな忘れてしまう。でも、その子たちの記憶の底には刻まれていて、姿を見たら思い出してくれた。そうやって、子供たちが親になって自分の子と再び番組を見るときに、またワンワンを思い出してくれたら、そんな嬉しいことはありません。
そろそろ、放送当初に番組を見ていた赤ちゃんが親になり、その子供たちが見るようになってくるころ。そしてその子供のおじいちゃん・おばあちゃんは、かつて自分の子供と一緒に『いないいないばあっ!』を見ていたはず。つまり、3世代で見てくれる人が現れ始めるんです。とってもうれしい。今後もずっとワンワンを続けていきたいですね」
最後に、ワンワンから全・元赤ちゃんにメッセージ。
「みんなは成長と共に変わっていくけれど、ワンワンはず~っと変わらずワンワン。みんなが帰ってくるのを待っているからね!」