■レポーター業務に活きた語学力 英語で悪口を言う現地スタッフもお見通し
こうしたトレンディドラマの番宣で、開始当初からよく見ていたクイズ番組『なるほど!ザ・ワールド』への出演もかなった。
「司会の愛川(欽也)さんにくらいついて正解が出るまで何度も答えてしまったり、逆に愛川さんがヒントを出しすぎてしまったり(笑)。賞品が豪華だったので、みんな必死でした。愛川さんとは『渡る世間は鬼ばかり』(’90~’11年・TBS系)でも共演しました。『なるほど!ザ・ワールド』は、いつも気にかけてくださる大事な先輩との、出会いの場ともなったのです」
’90年代には、同番組のレポーターの仕事も、藤田さんの元に舞い込んだ。
「当時は女優さんが素を見せるのはタブーという考えが根強くて、レポーターの仕事を断っていた人もいっぱいいたそうです。私も悩んだんですが、ある先輩に『ダメならやめればいいし、とりあえずやってみたらいいんじゃないか』とアドバイスされて、挑戦してみることにしました」
ほかの番組の海外ロケと重なり、3週間で21回も飛行機に乗って、世界を巡った。現地では英語劇で学んだ語学が生かされたという。
「飛行機の遅延、ロストバゲージなどのトラブルに、スタッフと一緒に対応したり、英語がわからないと思って、私たちの悪口を言っている現地スタッフには『ちゃんとわかっているよ』と伝えたりもしました(笑)。女優とはまったく違う仕事でしたが、人間として成長できたというか、幅が広くなったと感じます。『なるほど!ザ・ワールド』は、“未経験でも、まずはやってみる”という、私の人生訓を与えてくれた番組でもあるんです」