値上がりラッシュで、ますます重要になる節約。芸能界屈指の倹約家・松本明子さんが日々行っているという、明るく楽しい節約ワザを聞きましたーー!
「財布には、衝動買い対策のために5,000円ほどしか現金を入れません。それを超える値段のときは、まず一晩、二晩、“本当に必要なのか?”って、じっくり考えるんです。あ、それじゃあ、もはや“衝動買い”とは言いませんよね。ギャハハハハ。そうそう、感熱紙のレシートは、文字が印刷された面で爪を磨くとツルツルになるので、ネイルサロンいらずなんですよ!」
カバンから取り出した長財布の中身を見せながら、節約トークが止まらないのは、タレントの松本明子さん(56)。
節約が楽しくてたまらないという松本さんには「日々もったいないと、モノを大切にして、小さな得を喜ぶ」節約スピリッツが、親子3代で脈々と受け継がれているという。
「祖母から、代々ですね。もはや家風。小学校、中学校のときもお小遣いは月々まとまった額をもらうのではなくて、必要に応じて支払われるシステムでした。ノートを買いたいと申告して100円、百恵ちゃんのレコードが買いたいと申告して600円をもらって、領収書を書かされましたね」
モノの価値を実感するための、英才教育が施されていたのだ。
そんな松本さんを、さらなる節約道に邁まい進しんさせたのは、デビュー当時のある出来事がきっかけ。
「83年デビューなんですが、1年先輩に明菜ちゃんやキョンキョンなど“花の82年組”がいて、全然ヒットが出せなかったんです。どうやって売り出していったらいいのか試行錯誤していたとき、(笑福亭)鶴光さんと(片岡)鶴太郎さんの生放送番組で、2人に乗せられるように4文字の放送禁止用語を言ってしまったんです」
その瞬間からスケジュールが真っ白になり、約2年、芸能界から干されてしまった。