細川直美 最終審査のプール付きホテルで大はしゃぎ!国民的美少女コンテストの舞台裏
画像を見る 高校生のころの細川直美さん

 

■奮発して買ったラルフローレンの紺ブレを着回して通学

 

本人たちの不安をよそに、グランプリが発表された翌日には事務所から「オフィスに来てください」と言われ、何の準備もできないまま、取材や撮影に追われる生活になった。

 

「あれよ、あれよといううちに生活が激変。高校も芸能活動を認めてくれる学校を選ぶことに」

 

中学生から高校生まで、変わらず『Olive』の読者だったが、ドラマで目にするファッションに興味を持つこともあった。

 

「トレンディドラマの内容よりも、セットで使われるおしゃれなマンションやインテリア、W浅野さんのファッションが印象に残っています。トラッド系のゆう子さんも、少しモード色の強い温子さんの着こなしも素敵。高校生になると友人の間でアメカジがはやって、白いTシャツの上にネルシャツを羽織って、ダメージジーンズを合わせている人が多かったですが、私はあまり似合わなくて……(笑)。アメカジといっても、もうちょっときちんと感のあるトラッド系のほうが私の好みでした」

 

そんな細川さんが気になったのが、『東京ラブストーリー』(’91年・フジテレビ系)で、主演の鈴木保奈美が着ていた紺ブレ。

 

「ドラマや歌の仕事が少しずつ増えていったので、自分のお小遣いでラルフローレンの紺ブレを購入しました。高校生にとっては“高いなー”という価格でしたが、たくさん服を買うより、長く着られる“いいもの”を買ったほうがいいと思って奮発しました。中学時代からフレンチファッションが好きだったので、ボーダーシャツ&チノパンと合わせたり、学校に行くときは、ボタンダウンのシャツとチェックスカートで制服っぽくしたり。通っていた高校に制服がなかったので、いろいろなおしゃれを楽しもうと思っていましたが、結局は制服っぽくなりがちでした(笑)」

 

’93年に朝の連続テレビ小説『かりん』(NHK)のヒロインに抜擢され、一躍知名度を上げた。

 

「20歳のときですね。生まれて初めてルイ・ヴィトンを買ったのも、20歳。ファッションには興味があったのですが、バッグや財布といった小物にあまり執着がなくて、いわゆるブランドものは持っていませんでした。芸能人の友達が『財布くらいはいいものを持ちなよ』ってアドバイスしてくれたのをきっかけに、ルイ・ヴィトンの定番、モノグラムの財布を購入。最初は“まだ早い”と感じましたが、お手入れや修繕をしながら長く使うことができました」

 

仕事は多忙だったが、休みや空き時間を見つけて、渋谷のパルコや西武百貨店などに足を運ぶのが大好きだった。

 

「そこでお気に入りの服に出合うと、同じ形の色違い、長袖・半袖、同じ柄の違う形の服など、複数買ってしまうのが課題(笑)」

 

なかには失敗もあったが、それも含め、細川さんにとっておしゃれは心を豊かにしてくれるものだったようだ。

 

【PROFILE】

細川直美

’74年、横浜市生まれ。『第2回全日本国民的美少女コンテスト』グランプリを獲得して芸能界入り。’90年の『水戸黄門』でドラマデビューし、’93年のNHK連続テレビ小説『かりん』でヒロインを演じた。19歳、16歳の娘がいるとは思えないほど変わらないツヤ肌と体形は女性の憧れ

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