石黒彩「ASAYAN」前は旦那のバンド(LUNA SEA)のコピーバンドをしてました
画像を見る バンドの追っかけをしていた高校生の頃に父と

 

■『モーニングコーヒー』でメジャーデビューを果たし、『LOVEマシーン』が空前のヒット

 

学校の先輩に誘われ、札幌市で開催されたジュディマリのライブにも足を運んだ。

 

「『ぴあ』を見て、電話をかけまくってようやくチケットを入手。ジュディマリのステージは演奏も感動的でしたが、やっぱりYUKIちゃんのかわいさに圧倒されてしまいました」

 

大好きな安室奈美恵とYUKIの写真を見ていて、2人が同じ茶色のブーツを履いているのを発見した。

 

「大好きな2人が履いていたブーツがどうしても欲しくなって……。親に頼んだら、どうにか見つけた茶色と黒のブーツを東京から取り寄せてくれました。やっぱり過保護ですね」

 

過保護ゆえに、高校時代の門限は夜9時だった。

 

「ドラマ『愛していると言ってくれ』(’95年・TBS系)は、友達と電話で『どうなるんだろう』とおしゃべりしながら見ていました。今思えば、かなりの電話代がかかったはず。『ASAYAN』(’95~’02年・テレビ東京系)も友達と電話しながら見た番組。周富徳さんや金萬福さんが中華対決をしていた前身番組のころから好きでした」

 

同番組の、小室哲哉が新人を発掘するオーディション「コムロギャルソン」に応募したのは、幼いころから抱いていた歌手になりたいという夢を実現させるため。

 

「デビューを勝ち取ることはできませんでしたが、小室さんに歌を褒めていただいたことが自信になったし、もっと頑張ろうと思うように」

 

続く「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」にも挑戦したが、ここでも残念ながらグランプリを逃してしまった。

 

「ところが、最終オーディションまで残った私を含めた5人をつんく♂さんが拾ってくれて、デビューできるチャンスが巡ってきたんです」

 

番組から、インディーズCD『愛の種』(’97年)を5日間で5万枚完売したらデビューできるという課題が与えられた。

 

「CDが売れている時代で、ミリオンセラーも数多く出ていましたから、“5万枚なんて余裕”だと思っていたのですが、実際にトラックに積まれたCDの山を目の前にすると、メンバー全員が言葉を失いました」

 

それでも5人が力を合わせ、見事に完売達成。’98年に『モーニングコーヒー』でメジャーデビューを果たし、’99年には『LOVEマシーン』が空前のヒットに。

 

「幼いころから好きだった『ミュージックステーション』にも出演することができ、そこで出会った夫と’00年に結婚することにも」

 

残念ながらジュディマリと共演する機会には恵まれなかったが、夫・真矢とジュディマリのギター、TAKUYAは友人同士。食事を一緒にすることもあった。

 

「TAKUYAさんは、私がジュディマリを好きになった二十数年前の姿のままで、まるで時間を超越したかのような存在。同じようにジュディマリの楽曲も、感動したあのころのまま、今も私の心に残っています」

 

【PROFILE】

石黒彩

’78年、北海道生まれ。’97年、『ASAYAN』内のオーディションを通じて、モーニング娘。の1期メンバーに。服飾関係の道を目指すとして’00年にモーニング娘。を卒業後、LUNA SEAの真矢と結婚。子育てエッセイや料理本を出版するなど主婦タレントとしても活動している

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