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「今年5月に『北前船』という歌をリリースしました。この曲があったからこそ、今回の“半島応援大使”に任命していただいたんだと思います。実のところ、半島について詳しいわけではないんですよ(笑)。だからこそ僕なりに、半島のことを知ったり勉強したりできたらいいなって考えているんです」

 

こう語るのは歌手の五木ひろしさん(74)。五木さんは今年6月、国交省によって「初代ペニンシュラ(半島)応援大使」に任命された。ペニンシュラ応援大使は“人口減少や高齢化が進む日本各地の半島を応援しよう”と国交省がこの度、制定した役職だ。

 

そんな応援大使に任命された五木さんだが、「ペニンシュラが“半島”という意味だと初めて知りました。香港に行くと、ペニンシュラホテルに泊まっていましたけどね(笑)」と冗談まじりに話し、気負った様子はない。

 

敦賀半島も近い福井県の美浜町で生まれ育った五木さん。幼少期から半島に馴染み深かったかと思いきや、“歌”を通じて関わりを深めてきたという。

 

「やっぱり僕は歌手なので、歌の世界で色んな半島が取り上げられているなと思っていましたね。歌の舞台になっている半島って、いっぱいあるんです。そして歌を通して、『半島ってこういうところなのかな』と想像していました。

 

半島には海産物含めて、色々な美味しいものや特産物があると聞いています。そんな場所を応援しようというのはいいことだと思いますね」

 

五木ひろしさん語った苦境続く半島の応援大使への情熱「ピンチは最大のチャンス」
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■五木さんが考える“半島の未来”

 

大使としての本格的な活動は「これからです」という五木さん。しかし、6月に行われた半島大使の任命式でも「日本にはたくさんの半島がありますが、高齢化やコロナ禍で辛い状況にあると知りました」と語るなど半島の現状への危機意識は強い。

 

「国はいつも“地方をどうやって盛り上げるか”について頭を悩ませているように見えます。でも“盛り上げよう”と言うだけはダメなんですよね。人が集まる、人が住む。それを根付かせた上で“どうやっていい状況につなげていくのか”ということが大事。つまり、方針をきちんと示すことが重要だと僕は考えています」

 

いっぽうで“半島の未来”について、五木さんはこう考えているようだ。

 

「僕は田舎の生まれですから、昔から都会に憧れていました。また集団就職で、若者が都会に集中した時代の1人でもあります。でも今は都会を離れて、自分に合った田舎で暮らす人も増えているそうですね。コロナ禍を経験して、今やリモートでも仕事ができる時代ですしね。

 

ですから、これからは人が都市に集中するのではなく、各地に分散する時代になるんじゃないかなと。そうすれば高齢化で人が少なくなっている半島に人が集まるかもしれない。今は農業や漁業の後継者が見つからなくて悩んでいても、『田舎を見直す動きになれば徐々に風向きが変わるのかな』と思うんですね」

 

五木ひろしさん語った苦境続く半島の応援大使への情熱「ピンチは最大のチャンス」
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■「ピンチは最大のチャンスです」

 

これまで60年近く歌手活動を通じて、数え切れないほどの人々を勇気づけてきた五木さん。応援大使の活動でもやはり“歌”を主軸に見据えている。

 

「半島の魅力を知ってもらうには、まず半島に人を呼ぶことが大事。そして僕は歌手ですから、自分にできるベストなことはやっぱりコンサートです。

 

僕を観に来てくれたお客さんがプラスアルファで観光して、美味しいものを食べたりしてね。地方から来たら『一泊しようかな』ってなりますよね。ですから、半島でコンサートを開いて、お客さんに歌を聴かせることこそが僕にとって一番の応援になるわけです。

 

それに僕がコンサートで半島に訪れれば、テレビなどで番組を作ることもできるかもしれません。すると、半島の魅力がさらに広まっていきますよね」

 

半島大使に任命される1ヵ月前、「北前船大使」にも就任している五木さん。“北前船と半島のコラボ”も考えているようだ。

 

「『北前船』では日本海側のことを歌っています。でも半島大使になったことをきっかけに、太平洋側にある港と北前船が連動したキャンペーンもできるかもしれないなと思っています。

 

ただ何をするにしても、半島の方々から『ぜひ来てほしい!PRしてほしい!』と言ってもらいたいんです。せっかく半島大使になりましたし、どんどん半島の皆さんから声をかけてほしい。“半島を盛り上げる”と言っても、僕の気持ちだけではどうにもできませんからね」

 

最後に、五木さんは「半島は今、ピンチかもしれない。でも、ピンチは最大のチャンスです」と呼びかける。

 

「半島は三方が海に囲まれていて、自然の厳しさを感じる場所でもあります。みんながみんな“100%いいところ”とは言えないでしょう。でも、そういった場所にしかない魅力的な場所や食べ物があります。“歌うこと”を通して、半島の良いところが1人でも多くの方に伝わればいいですね。

 

ただ、半島一つ一つに歌を作るのは大変なので遠慮したいですね(笑)。全部の半島を歌にしたら、100年はかかっちゃうんじゃないかなぁ」

 

五木ひろしさん語った苦境続く半島の応援大使への情熱「ピンチは最大のチャンス」
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出典元:

WEB女性自身

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