45周年 サザンオールスターズが愛され続ける理由「『何を歌ってもいい』桑田の信念が心に響く」
画像を見る 今年9月、10年ぶりにライブが開かれる茅ヶ崎公園野球場(写真提供:茅ヶ崎市観光協会)

 

■ラブソングも、エロも、政治的なことも…何を歌ってもいい

 

さらに桑田の「こだわり」も私たちの心を離さない理由のひとつだという。

 

「桑田には『ロック音楽は何を歌ってもいいんだ』という揺るぎない根本思想を感じます。45年間貫いているのは歌詞にまつわるさまざまな制約に対する抵抗感かもしれません。

 

とにかく何を歌ってもいい。ラブソングでなくともいい。エロなことから政治的なことまで、ノー制約で何を歌ってもいいという感覚。戦後の音楽家で『表現の自由』をもっとも満喫し、謳歌した人です」

 

日本の音楽シーンの先頭を駆け続けているサザンについて、最後にスージーさんはこう語る。

 

「桑田佳祐は67歳。そう考えると、なかなかの高齢だと思ってしまいますが、沢田研二が今年75歳になったにもかかわらず、積極的にライブ活動をしているのを見るにつけ、5年

 

後の50周年でも桑田佳祐は現役バリバリかもしれませんね。

 

ファンとしては長く地味に、のんびりと活動してほしいものですが、ドームコンサートなどこれまで以上にド派手なことをしてくれそうな気がします」

 

【PROFILE】

スージー鈴木

1966年、大阪府生まれ。音楽評論家。著書に『サザンオールスターズ1978-1985』『桑田佳祐論』など。

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