「学校に行かんでもいい」Aマッソ加納が明かすいじめ体験 孤独な図書館での時間が小説家の基礎に
画像を見る 小学生のときに強いられた「むちゃぶり」いじめ(写真:高野広美)

 

■小学生のときに強いられた「むちゃぶり」

 

ーー小学生の頃にいじめられていたそうですが

 

加納 はい。(小学校4年のとき)転校してすぐに、ここのルールをわかってへんやつを私だけじゃなく、ボスが決めた順番でいじめられていくみたいなのがありました。

 

ーー例えばどんなことでいじめられるんですか?

 

加納 本当にジャイアンみたいなやつがいて「これで面白いことしろ」とか大喜利をめっちゃ振って来るんですよ。「はい、傘で面白いこと」みたいな(笑)。

 

ーー「これで面白いことしろ」とか言って追い込んでいじめるって独特ですね(笑)。芸人さんがむちゃぶりされて追い込まれるみたいな。

 

加納 後はなんにもない公園で遊ぶことがあるじゃないですか。そのときに「なんか考えて」って言われて必死で考えるみたいなこともありました。

 

ーーいじめを避けるために当時よく図書室に行っていたそうですが。

 

加納 はい。本を読むことが1番身近な存在になったのは、その時代が基礎になっている気がしますね。それまでは絵本とか親が読み聞かしてくれるとかはありましたが自分から選んで読むというのはなかったので。

 

ーーそれがいまの執筆活動の下地になったんですね。どんな本を読んでいたんですか?

 

加納 児童書とかを片っ端から読んでました。

 

ーー同じようないじめの境遇にあっている子供たちになにかアドバイスはありますか?

 

加納 今はインターネットとか逃げ場がおおいじゃないですか。本もサブスクもあるし逃げるものがたくさんあるので。1つの教室のヒエラルキーとか力関係に脱落したからと言って別に人格否定しなくてもいいし。「ここが無理だったな」というだけですから。だから「執着しなくていいよ」って。最悪、学校に行かんでもいいしね。

 

次ページ >M-1グランプリより芥川賞の方が倍率が低い!?

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー: