■「自分のエロに限界を感じた」
――夢というのは具体的にはどんなことですか。
そのうちの1つに「小説を出すこと」がありました。
――そこから5年の時を経てセクシー女優引退を決断しました。お母さまには報告しましたか。
はい。お母さんは「そうなんや。お疲れ様」って言ってくれると思ったら「ほんまにいいの」って言われました。多分、私がすぐに決めたから、「その時の勢いで決めたんじゃないか。後から後悔しないか」って思って聞いたんだと思います。
――2026年末でのセクシー女優引退を決断した理由は。
理由は色々あるんですけど「やりきった」っていうのと、あとは、自分のエロに限界を感じた。自分の中で「1番怖いこと」って「抜けない」って思われること。だから「抜ける」って思われてるうちにやめたいなと思ったんですよ。
――スポーツ選手のような引退理由ですね。その後、小説執筆のオファーがあったわけですが、夢の1個が「小説を出す」っていうことでした。その夢が叶いましたね。
めっちゃ嬉しかったんですが、でも正直悩みましたね。「書けるかな」っていうのがすごい不安で。エッセイを書いたこともあったんですが、書く系のお仕事のときは、それ以外のことは何もできなくなって、他がおろそかになってしまうというか。エッセイで結構ひいひい言ってたから「大丈夫かな」って思ったんですよ。でもKADOKAWAさんから小説出すことなんて絶対できないし、せっかくお声をいただいてるんだから、「書きたい」と思って。
――本作では、傷つけ合いながらも求め合う“母と娘”の葛藤が描かれています。MINAMOさんは半自伝的小説を書くことで、ご自身も救われたとおっしゃっていました。具体的にはどのような部分で救われたと感じられましたか。
書いてるうちに、自分の中でずっと思ってたことや、勝手に抱え込んでたことが、どんどんなくなっていくんですよ。書くことで吐き出していけた感じ。だから書き終わる頃には、もう家族に対して「何も持ってない」ってなっちゃって。やっぱり小説なんで自分の気持ちだけを書くわけじゃないじゃないですか。そのときのお父さんの気持ちだったりお母さんの心情だったり。そしたら「本当はこんなことを思ってたのかな。じゃああの時にこう言ってたのは、こうだったのかな」とか考えちゃって。それで多分スッキリしたんじゃないかと。
