■「その子のお母さん、物分かり良すぎるわ」
――相手の気持ちを考えたら当時の言葉の真意に気づいて、腹落ちしたのかもしれませんね。本作についてご家族の反応はどうでしたか。
お母さんに最初の段階の原稿を見せたらダメ出しされましたね(笑)。最初は、お母さんが、家族のいざこざをなんとかするみたいなふうに書いてたんですよ。そしたらお母さんに「その子のお母さん、なんか物分かりが良すぎるわ。母親も人間やから、やっぱダメやった時もあるし、こんな最初からいい人みたいになってんの、ちょっと変やわ」って言われて。
――母親が「母親のことを良く書きすぎ」というダメ出しも面白いですね。さすが監督志望だっただけのことはあります。今後はどういった活動をしていきたいですか。
もう1作、書きたいなと思います。小説を書くのは大変なんで「もういいです」ってなるんですよ。でも終わったら、「なんか小説、楽しかったな」と思って。「もう1回書こうかな」とか。なんか中毒みたいな(笑)。
――では今後はこのまま小説家の道に進む感じですか。
小説家だけじゃなくて結構マルチにやっていきたいなとは思ってます。タレントとしてテレビ出演もしていきたいですし、あとは美容系のお仕事もやりたいなと。
――2026年末の引退という大きな節目を控え、小説家、そしてマルチなタレントとして新たなステージへ歩み出そうとするMINAMOさん。自らの手で人生の舵を切り直す彼女の物語は、まだ始まったばかりです。
(取材・文:インタビューマン山下)
【PROFILE】
インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人、ライター、山下本気うどんプロデューサー、個人投資家、ファイナンシャルプランナーとして活動中。
【INFORMATION】
『母の泥舟』
著者:MINAMO
発売:2026年9月14日(月)
発売・発行:株式会社KADOKAWA
定価:1,980円(10%税込)
公式サイト:https://www.kadokawa.co.jp/product/322506000838/

