綾瀬はるか(撮影:nara/vale.) 画像を見る

ハラスメントという言葉さえ、まだ世の中に浸透していなかった時代。実話に着想を得て製作された映画『ファーストボイス』で、声を上げた女性たちとともに、日本初のハラスメント裁判に挑む弁護士・朝日道子を演じる綾瀬はるか(41)。

 

「監督からは、ちょいちょい私のところに来て『エレガントにね』って言われていました(笑)。でも私は、朝日先生って、ちょっと抜けているところもあるんじゃないかと思っていて。そんな話をしながら役を作っていきました」

 

脚本を読んで引かれたのも、朝日の人柄だった。

 

「たおやかなのに、すごく粘り強くて、目の前の人の心にちゃんと寄り添える。本当に優しくて強い先生だなって。憧れと共感を持ちながら演じていました」

 

声を上げることが難しかった時代を描く本作を通して、改めて感じたことも。

 

「違和感って、口に出すのも怖いし、打ち消されることもある。でも、それを大事にして行動してみること自体が、大きな一歩なのかなと思いました。一人が動いたことで共感する人が増えて、世論も変わっていったんだろうなって」

 

では、綾瀬自身は違和感を覚えたとき、声に出せるタイプなのだろうか。

 

「割とのみ込んじゃうかもしれないですね。後になって『やっぱりあれ、気になるな』って考えたり。でも、自分が抱いた違和感や直感って、だいたい合っていると思うので、大事にしたい。本当に大事なことって意外に言えないから、どう伝えようかなって結構考えます」

 

一方、やりたいことには怖くても一歩踏み出すようにしているという。

 

「だいたいのことは『できるかな?』って怖いんですよ。でも、やってみたい気持ちが少しでもあるなら、今できる準備をしてやってみる。失敗してもいいや、人生はいつでもやり直せるし、くらいの感じで(笑)。怖がらず軽やかにやってみるほうが、これからも楽しいのかなって」

 

40代に入り、仕事への思いにも変化が。

 

「20代はとりあえず駆け抜けるというか、すごく一生懸命で。30代になって経験も増えて、40代になった今は、本当に『面白そう』『やってみたい』と思うものを大事にしていきたいという気持ちが強くなりました」

 

そして、これからは家族との時間も増やしていきたいと笑顔を見せる。

 

「家族との時間はもっと増やしたいですね。祖母を見ていても、介護だったり、いろんなことは誰にでもいつか訪れるんだろうなって。だから今は、みんなが元気なうちに、旅行に行ったりして、思い出をいっぱい作りたいってすごく思っています」

 

【INFORMATION】

映画『ファーストボイス』

10月2日(金)より公開。弁護士・朝日道子(綾瀬)が、職場で理不尽な嫌がらせを受けた恵(ファーストサマーウイカ)の訴えを受け、前例なき「ハラスメント」裁判に挑む。“常識”という壁に立ち向かった最初の一声が、やがて日本社会を動かしていく。

 

スタイリング:中澤咲希
ヘア:ASASHI(ota office)
メイク:ASAMI TAGUCHI(home agency)

 

画像ページ >【撮り下ろし写真あり】綾瀬はるか「40代になった今は――」(他2枚)

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