イギリスから、今最高に元気な4人組ロックグループMcFLY(マクフライ)が、最新アルバム『Radio:ACTIVE』と日本における初のワンマンライブという2つの大きなお土産をもってやって来た!3年半振り、ファン待望の来日がついに実現!ということで、チケットは即日ソールドアウト!超満員のなか行われた東京・渋谷O-EAST(2/17)でのライブの模様をお届します!
今夜のマクフライのライブには、熱狂的なファンの女の子たちが大集結していた。その様子を表すとしたら、彼らと同じイギリス出身であるビートルズや、ベイ・シティ・ローラーズが来日公演を行った際に、テレビや雑誌で報道されていたあの熱狂に匹敵するほど!と言っても過言じゃないくらいだ。会場の熱気はグングンと上昇し、酸欠状態となって倒れる子が続出するんじゃないかと心配しながら、マクフライの登場を待っていた。
19時を少し回ったその時、「キャーッ!!!」とも「ギャー!!!」とも活字では表すことのできないほどの、悲鳴にも似た大歓声が響きわたるなか、ついに4人が姿を現した!ダニー(Vo&G)は日本の国旗を羽織って登場!続いて、トム(Vo&G)がステージ左に、ダギー(B)が右に、そして最後にハリーがステージ中央後方に設置されたドラムセットについて、1曲目「One For The Radio」で幕を開けた。半袖の赤いチェック柄のシャツを着たトムは、レスポールギターを肩からかけ、1曲目から激しくカッティング。ダニーは長袖のシャツをまくりあげ、ネクタイをして学生風ないでたちで、黒いストラトキャスターを掻き鳴らす。先日観たフォール・アウト・ボーイのライブでは、ギターとベースのボディーが暗闇に光るという一風変った演出が施されていたが、今夜のマクフライのライブでは、ダギーのピンク色のベースの、ネックの部分がピカピカと光って、かわいい演出を見せていた。「この曲をDJスヌーピーに贈るよ!」といって始まったのは「Everybody Knows」。最新アルバムのライナーノーツも書かれた今泉圭姫子さん、通称スヌーピーさんが、ラジオ番組収録時にリクエストした曲とのことで、このマクフライからのサプライズな紹介にご本人もビックリされていた。フロアとステージはまるで磁石のように、メンバーの動く方へ女の子たちもぎゅうぎゅうになったフロアを大移動。少しでもメンバーに近づこうと必至だ!「Obviously」でダニーはエレキギターからアコースティックギターへチェンジ。右の手を耳にかざし、観客に向かって「聞こえないよぉ~」とジェスチャーをしてみせた。歓声は更に力強くダニーに応えた。ダニーはライブの途中で、隣にいるトムの頭をペロペロと舐める真似をしてみたり、トムとダギーのバックコーラスで指揮棒を振る真似をしてみたりと、エンターテイナー振りを発揮して、観客を大いに楽しませていた。メンバーの仲の良さはステージ上からもよく伝わり、前方にいる3人の様子を後方のドラムセットから見守っているハリーも、豪快なドラミングで参加していた。
「Star Girl」でダギーのベースはブルーにかわり、ダニーのギターもテレキャスターにチェンジされた。今回のワンマンライブのために、相当な数のギターを持って来たそうで、ギターチェンジの回数を数えてみていたけど、途中からわからなくなってしまった(笑)。そんなところからも、マクフライの初のワンマンライブにかける意気込みが感じられた。最新アルバムの5曲目に収録され、印象的なアコースティックギターのリフではじまる「Falling In Love」では、トムはアンプに腰をかけ最前列の女の子たちをじ~っと見渡していた。ブルース・スプリングスティーンが大好きだというダニーが、曲の途中でみせた激しい雄叫びにも似た歌う姿は、ブルースそっくりにみえた。「サンキュー」といってペットボトルの水を飲むダニー。その後ろ姿は、汗でシャツがびっしょりだ。それにしても今夜ここへ集まった観客は、発売したばかりだというのに、歌詞を本当によく覚えていて、大合唱のオンパレード。これにはメンバーも大喜び!たびたびマイクを観客に向けた。「みんな元気?」とダギーがピンクのベースに持ち替えながら声をあげると、ハリーが「Do You Love Me?」と重ねる。なぜかダギーが「もちろんだよハリー!」とこたえて場内は大爆笑!ビートルズっぽいサウンドとフィーリングを持ったこの曲「Do Ya」で、ダニーは、高音で歌うトムを指さし、観客の注目をトムに集めた。ずーっと観客のボルテージは高く保たれたままライブは続いていき、9曲目の「That Girl」でちょっとクールダウン。このバラードでフロアからは自然発生的に大きなウェ-ブがうまれ、右へ左へと波打った。エイベックスの男性担当者さんがライブ終演後に「マクフライを観ていたら、またバンドやりたくなったすよ!」と言っていたように、ストラップをローライズに構え、脚を大きく開いてクールに演奏するトムやダニーやダギーの姿は、集まった観客を魅了していた。だけどこれって手足の長い欧米人ではないと真似するのがとても難しそうだ(笑)。「P.O.V.」では、出だしのピアノ音がちょっと失敗?してしまったものの、トムが空中で鍵盤を叩く真似をしておどけてみせた。本編最後の曲は、最新アルバムの1曲目に収録されている大ヒットシングル「Lies」。映画『マッド・マックス』やデュラン・デュランのPV『ワイルド・ボーイズ』を彷彿させる壮大なPVが作られ話題をよんでいるこの曲。観客の興奮も最高潮に達したところで、トムは今夜1番の“逆エビぞりジャンプ”(勝手に命名)を見せた。「マ~クフライ!マ~クフライ!」の大マクフライアンコールに応えて、再び登場。ギターのリフではじまるこの曲は?メガヒットをとばした「5Colours」だ。ダニーは首から白いタオルを下げ、ステージの先端にちょこっと腰をかけると最前列の女の子を見つめながらハイタッチ、その背中をダギーはキックする真似をしてみせた。「カモーン!エブリバディー、ジャンプ!」というダニーのかけ声で、観客が一斉にジャンプすると、フロアはマグニチュード7~8クラス級の揺れを感じた。ダニーはもうこれ以上歌えないといった様子で力尽き、マイクスタンドにぶつかって倒れこんだ!トムもダギーもハリーも最後の力を振り絞って演奏をし続け、夢のような時間は瞬くまに過ぎていった。ヒートアップしたフロアを静めるかのように、メンバーたちはペットボトルの水を思いっきりフロアに撒き放った。ダニーはシャツをめくり、セクシーに割れたお腹を観客に披露すると、まるで自宅でシャワーを浴びたあとのごとく、首にかけていたタオルで体をふき、汗がたっぷりと染み込んだそのタオルを観客の中へと投げ入れた。奪いあう女の子たちをみていたら、最後にはちゃんとジャンケンで決めていた。すぐに戻ってくることを約束してマクフライの4人は次の公演都市、オーストラリアへと旅立っていった。
♪マクフライのメンバー4人が、最新アルバムのことからパーソナルなことまで、たっぷりと語ってくれました!近日公開予定のインタビューをどうぞお楽しみに♪
【撮影:永田理恵(グループショット)】
『Radio:ACTIVE』
【CD+DVD】価格 2,940(税込み)
【CD】価格 2,100(税込み)
Avexより発売中