ＭＲ．ＢＩＧ　インタビュー　Ｐａｒｔ２

ロミヒー 解散から8年後、結成２０周年を迎えた“今”こそが、再結成のタイミングだったというわけですね。
ビリー その通り！
ロミヒー では、「最も大切と感じる時間は？」と尋ねたら、きっと“今”このときなんでしょうね？
全員そう、この瞬間！
ビリー この瞬間は未来に続いている。過去はもうコントロールすることが出来ないけど、これから来る未来は自分の力で流れを作っていくことができるような気がするんだ。だから今が続いて行くこれからの未来がやっぱり大事なんじゃないかと思うね。
エリック 答えがちょっと複雑に聞こえるね（笑）
ビリー 今この瞬間がもう過去だからね。この数日間、こうして４人で取材を受けているこの瞬間でさえ、楽しくて仕方がないよ。６月のジャパン・ツアーはみんなが楽しめる最高のショーになることが、もう目に
見えているようだよ！
ロミヒー ハードロック・カフェで行われたアコースティックライブでの様子ですが、本当に楽しそうに演奏されていましたね。ハッピーなオーラがたくさん出ていて、観ているこちらまでがハッピーな気持ちになりました。
ビリー そりゃクールだね！
ロミヒー ちょっと過去の話に戻りますが・・・９０年代に行ったジャパン・ツアーでは、洋楽アーティストがなかなか来日公演を行わないような場所や地域でライブをされていましたね。今も思い出に残る場所、ファンとの交流エピソードはある？
ビリー 鹿児島でみたボルケーノ・・・サクラジマもよく印象に残っているね。僕らにとってとても特別な場所だった。それから仙台もね。東京や大阪、福岡と違って２０００人位しか入らない小さな会場だったけど、自然がいっぱいあって、食べ物が美味しいかったからね（笑）。6月のライブで再び訪れるのが楽しみだよ！
エリック ファンはいつも僕らと一緒にいてくれて、一緒に成長して・・・・女性のファンもたくさんライブ会場に足を運んでくれるし、嬉しいよ。
パット 日本のファンは世界でとっても有名なんだよ。ミュージシャン仲間にも、「ＭＲ．ＢＩＧってホントに日本で人気があるよなぁ～」ってよく言われるんだ。僕たちとファンは一緒に成長し、共に同じ目線でいて友達感覚だからかな？
ロミヒー 再結成を機にＭＲ．ＢＩＧを知ったという新しいファンや、ちょっとロックから離れてしまっていた元ＭＲ．BIGファン、様々なファンがいますが・・・
ビリー そうだろうね。
ロミヒー まず、ＭＲ．ＢＩＧを認識してもらうのに、どの作品から入ることをオススメしますか？
ビリー う～ん・・・デビュー・アルバムももちろん素晴らしいアルバムだけど、僕らの名前がもっとも世に知れわたることとなった２ｎｄアルバムの『ＬＥＡＮ　ＩＮＴＯ　ＩＴ』をススメるかな？『ＢＵＭＰＡＨＥＡＤ』だって、『Ｈｅｙ　Ｍａｎ』だって、凄く大好きなアルバムだし、いろんな理由でそれぞれのアルバムがいいんだけど。６月のツアーの前にはベストコレクション（『ＮＥＸＴ　ＴＩＭＥ　ＡＲＯＵＮＤ-BEST OF MR.BIG』ワーナーミュージック・ジャパンより発売中）も発売されるから予習、復讐をするにはうってつけだよ。ＤＶＤで映像もみられるからね。いろいろな人が楽しめるようなリリースが続くので、ＭＲ．ＢＩＧに入門する手段がいっぱいあるよ。でも一つだけ挙げるとするなら『ＬＥＡＮ　ＩＮＴＯ　ＩＴ』だね。
ロミヒー 私も今回のインタビュー前に、過去の作品を聴きなおしてみましたが、どれも本当に素晴らしい作品でした。
全員アリガトウ！
ロミヒー ベスト盤には新曲も入っているんですよね？今のこのみなさんのフィーリングをもってすれば素晴らしい曲や作品ができること間違いなしだと思うんですが・・・
ポール 武道館公演も収録する予定なんだ。ＤＶＤも付けてね。ＭＲ．ＢＩＧはライブバンドだから、そちらも何か記録に残したいと思っているんだ。
ロミヒー ６月のライブをとても楽しみにしています。ファンは何を期待して参戦したらよいでしょうか？
ビリー う～ん、そうだね～ワイルドなショーになるのは間違いなしだよ。汗もいっぱいかくし、最後までずっと一緒に走りつづけてくれよな！かつて見たことの無いＭＲ．ＢＩＧのショーになるよ。　
ロミヒー ポールとビリーによるドリル奏法（電気ドリルの先にピックを付けて弾く高速奏法）は、健在ですか？
ポール もちろん！
パット 新しいドラムスティック回しも考案中だよ！

【ポール・ギルバートの最新ギターピックこぼれ話】
ポールの新しいピックには、ネイティブアメリカンと亀のイラストが書かれていますが・・・？
ポール　実は、その裏側に「ロックンロールのためならコインコレクションを売るよ」ということが書いてあるんだよ。この３人と一緒に再びＭＲ．BIGとして活動できるということ、ロックンロールできることが何よりも大切で、大事にしてるもの（コインコレクション）さえも売っちゃうよということなんだ！

【撮影：加治屋誠（女性自身編集部）】