ジョナス・ブラザーズ
ジョナス・ブラザーズ ライブレポート@ステープルズ・センター in L.A.
NBAロサンゼルス・レイカーズの本拠地である、ここステープルズ・センターには、開演前からたくさんのジョナスファンが続々と集まっていた。いまや、ワールドワイドな人気を誇り、世界中の女の子たちから絶大な支持を得ているNo.1アイドルグループというだけあって、2万人収容の会場が完全ソールド・アウト状態となっていた。 |
会場内へ入ると、お手製のサインボードを手にしたジョナスファンであふれ、どれだけジョナスを愛しているかを競い合うかのように、アピール合戦が繰り広げられ、ビルの6階に匹敵するほどの高い場所の観客席にまで、そんな女の子たちで埋め尽くされていた。 |
オープニング・アクト
午後7時45分。ジョナス登場の前にステージに現れたのは豪華な3組のオープニング・アクト。 まだデビュー前だというのに、すでに大歓声で迎えられた4人組ボーイズ・グループHONOR SOCIETY、続いてアジアから5人組ガールズ・グル―プのWONDER GIRLS、最後に登場したのは、人気オーデション番組『アメリカン・アイドル』出身のJORDIN SPARKSだ。さすがに歌唱力は抜群で、ジョナスの登場を待ちきれない沸騰寸前の女の子たちを前に「みんな楽しんでる~!」とフロアを盛り上げていた。 |
ジョナス・ブラザーズ登場!
午後9時20分、待ちに待ったジョナス・ブラザーズが遂に登場!場内が暗転し、スモークがじわじわとフロアを覆い、レーザー光線が激しく交差する中、突然の爆音とともに黄色い大歓声が沸き起こると、ケヴィン(21)、ジョー(20)、ニック(16)の3人が、ファンの熱狂に応えるようにアリーナ中央に設置された巨大ステージ下から元気よく登場した。
1曲目の『Paranoid』からステージ狭しと走り回り、2か所に設けられた花道に飛び出すと、大きく手を振って挨拶。スタートから3人とも超ハイテンション!。ストリングス、ホーンセッション、バックバンドといったプロのミュージシャンたちが3人をカバーし、彼らも観客に負けず劣らず、ノリノリで熱いエネルギーを客席に送っていた。
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『Poison Ivy』で、ステージの上空に設置されたスクリーンに、垂れ下がったアイビーの葉が映しだされると、ステージは美しい緑色に輝いた。メタリックゴールドのレスポールギターを持ったケヴィンがステージ前方へ、ジョーが歌いながらニックの肩に手をまわすと、それだけでワァ~!キャ~!の応酬。悲鳴に似た声が会場内に鳴り響いた。 「ハローロサンゼルス!今回僕たちは、キッズが選ぶ『ティーン・チョイス・アワード』で5冠に輝いたんだ。みんなのおかげだよ!ドウモアリガトウ!」とジョーが挨拶すると場内から大きな拍手が沸き上がった。『Fly With Me』は映画『ナイトミュージアム2』のエンディングテーマソング。3人もちょこっとカメオ出演している大ヒット中の映画ということもあって、当然の様に大合唱となった。 |
ケヴィン |
二ック |
続いてとっても印象的なメロディーラインではじまるバラード『Blak Keys』では、ニックが白いグランドピアノに座り、その隣にケヴィンが赤いSGギターを持ち、ジョ―がピアノに寄り添いながらパフォーマンス。 緑のレーザー光線が3人をやさしく照らしだし、ジョ―はステープルズ・センター全体を大きく包み込むように両手を天井へ突き挙げた。続いてニックだけがピアノに残り、2万人、4万個の瞳に見つめられながら歌い始めたのは『A Little Bit Longer』。1型糖尿病患者であるニックが、病気を知らされた時のことを歌にした、とても意味深いこの曲。スポットライトを浴びながら、しっとりと歌いあげると、フロアは1段と高い声の歓声と拍手に包まれ、ニックもそれを受け止めるかのように、ゆっくりと回りを見渡した。若干16歳のまだ少年の様なニックが、この余韻に浸る余裕があることに、改めてびっくりさせられる。大スターの貫禄を十分に見せつけられた。 |
ジョー |
ピアノがステージの下に片づけられると、その上をトランポリンのネットが覆い、エネルギー溢れる3人が飛んだり跳ねたり回転したりとファンを楽しませた。『Gotta Find You』では、ジョナスの3人とストリングス担当の2人の女性を乗せたミニステージが、花道先端から天井近くまで高く上がり、上空から客席を見降ろすように歌いあげた。一体ジョナスたちからはどんな景色が見えているんだろう。高所恐怖症では出来ない技だ(笑)。再び白いグランドピアノと一緒に、衣裳チェンジをした3人が登場。装飾の施された王子様ふうの革ジャンを羽織ったニックと、黒いタンクトップを着てたくましく鍛えられた腕をあらわにしたジョー、黒いTシャツに茶のベストを着たケヴィンが、ツアーの様子などが映しだされたスクリーンの下で、最新アルバムからのバラード『Turn Right』を熱唱。後ろの席の女の子たちは、曲が終わるたびにずっと「I Love You~」を叫び続けていた。 |
まるで雪が降ったような会場
「みんな立ち上がって!歌って!」とジョーの掛け声で始まった次の曲は、アメリカを代表する歌手、二―ル・ダイアモンドのヒット曲『Sweet Caroline』だ。 これには引率(!?)の大人たちも一緒に手を叩いて大喜び。子供も大人も楽しませるジョナス・ブラザーズだ。先ほどとは反対側の花道側に設置されたクレーンにケヴィンとジョーが乗り込み、一体何が始まるの?と思いきや、手に持った大砲のようなパイプから観客に向かって泡のようなものを撒きはじめた。一部のフロアはまるで雪が降ったように真っ白になり、真下にいた女の子たちは泡まみれになりながら喜んでいた。 |
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クレーンから降りてステージに戻ったジョ―は、しゃがんで靴ひもを結び直した。トップ・アイドルも自分で靴ひもを結ぶその姿に、なんだか隣の家に住むお兄さん的な親しみが感じられて、一瞬ドキッとさせられた。『BB Good』の前で、ステージ中央に集まった3人は、みんなが掲げるサインボードに目をやりはじめた。するとここでなんと、ジョ―が日本からツアーを組んでやってきたグループのボードを見つけ「はるばる日本からやって来たんだね」と声をかけてくれたのだ!これには、みんな「超感激!」と、お互い抱き合いながら大喜び!。決して忘れられない、2009年夏の思い出となったに違いない、最高の出来事だった。
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それにしても、アメリカの女の子たちのジョナスに対する熱狂ぶりは凄まじく、3人の肖像権もへったくれも無い!といった具合に、みんな必死に、携帯カメラで写真を撮りまくる。当然3人も撮られていることはわかっていると思うけど、どこを向いてもフラッシュが光っていた。続いてステージ上から白いスモークが立ち上がると、オープニング・アクトでも登場したJORDIN SPARKSが再び現れ、ジョーと一緒にデュエットが始まった。曲はJORDINの『Battlefield』。途中で二人が見つめ合いながら歌うと、心なしか場内からブーイングのような音が(笑)。JORDINが掛けていたシルバーのサングラスをはずし、ジョーに渡すと、やっぱりブーイングはさらに大きくなって聞こえてきた(笑)。 アルバム『A Little Bit Longer』に収録されている、これまた素敵なバラード『Lovebug』では、白いレインコートを着たケヴィンが傘を広げて登場。花道の先端に立つと、ケヴィンを包み込むように、天井から雨のシャワーが降り注いだ。つづいてニックとジョーもシャワーの中へ。ファンの子たちが照らすハンドライトの光が反射して、3人を包み込んだシャワ―の色がとても幻想的にステープルズ・センターを濡らした。ここまでもう2時間近くたっているのに、3人の勢いはスタート時と変わらず、全力投球のままファンを魅了し続けた。
最後は大ヒット曲の『S.O.S.』と『Burnin’ Up』で大盛り上がり!。観客のボルテージを最高レベルまで引き上げ、オープニング・アクトに登場した3組のアーティストも登場し、“We Love You!”の言葉を残して今夜のショーの幕を閉じた。終演後、客席はまだまだ興奮冷めやらずといったなか、バックステージに戻った3人は、写真を撮ったり、サインをしたりと各国のファンとのファンサービスに大忙しだった。 最新アルバムも好評なジョナス・ブラザーズ。現在も数々の記録を更新中!。ヨーロッパツアーも決定し、いよいよ本格的なワ―ルドツアーへ突入。日本へもそのまま足を延ばして来日してもらいたいと切に願うところ!実現するその日まで、9月よりディズニーチャンネルにて始まるコメディードラマ『ジョナス』を観てみんなで応援し続けよう!!! |
Jonas Brothers@August 9th, 2009 Staples Center Los Angeles, CA
【SET LIST】
Paranoid
That’s Just the Way We Roll
Poison Ivy
Hold On
Play My Music
Fly with Me
Black Keys / A Little Bit Longer(medley)
Much Better
Year 3000
Tonight
Gotta Find You
Turn Right
When You Look Me in the Eyes
Sweet Caroline (cover song; written by Neil Diamond)
Live to Party
BB Good
World War III
Battlefield (featuring Jordin Sparks)
Lovebug
S.O.S.
Burnin’ Up
『Lines,Vines and Trying Times』 『CD+DVD』2,940円 『CD』2,100円(税込み) エイベック・エンタテインメントより発売中 |