バックストリート・ボーイズライブレポート@さいたまスーパーアリーナ

現在絶賛来日公演中のバックストリート・ボーイズ。5日のさいたまスーパーアリーナ公演を皮切りに、全10公演、10万人を動員予定のパワフルなショーが展開中、連日各地でソールドアウト続出だ。毎回趣向を凝らしたステージで、日本のファンを魅了し続けてきた4人。今回はいったいどんなステージをみせてくれるのか?ドキドキワクワク期待いっぱいで、会場へと向かった。

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17時15分、場内が暗転すると、さいたまスーパーアリーナは赤、青、黄のペンライトの光で隅々まで彩られた。ステージ中央に設置された巨大スクリーンには、まるで4人の登場を待つ1万5千人の鼓動をあらわすかのような、カウントダウンがスタート。

観客全員の目がスクリーンに注目するなか、なんとそのスクリーンから4人が跳び出して登場。スーツ姿に身を包み、アンセム曲ともなっている『BACKSTREET’S BACK』で2年振りの来日公演がスタートした。

ヨーロッパツアーの後、一旦アメリカへ戻り再びここ日本からアジアツアーをスタートしたBSB。一糸乱れぬダンスはもうすっかり板についた様子。日に日にグレードアップしていっている様子だ。

PDA』では、今回のツアーに参加しているDJが観客を盛り上げ、AJが「Make Some Noise!!」と叫んで、“You Say!”“I Say!”を観客とこだまし合った。

ブライアンが「ハロー、みんな元気?楽しんでいる?」と挨拶する隣で、AJは、最近嵌っているというカメラで観客を一生懸命撮っていた。メンバーより一足早く、ソロアルバムのPRのため来日していたAJは、女性自身のインタビューでも「いつか写真集を出したい」と言っていた。今夜のライブ写真がどこかで見られる日が来るかもしれない。楽しみだ。

ここで、17年前のデビュー当時にもどって懐かしの曲のオンパレード。巨大スクリーンにはこれまた懐かしいビデオクリップが流され『AS LONG AS YOU LOVE ME』での若かりし頃のメンバーの映像に、観客はうっとりと見入っていた。

それにしても、この曲は何年も、何百回と歌い踊りつづけられてきているのに、聴くたびに新鮮で、メンバーの立ち位置も決まった完璧なパフォーマンスをみせてくれる。手拍子と歓声は鳴りやまなかった。

今回のショーは、映像とライティングを駆使した豪華な演出となっていて、途中曲間では、メンバー本人が主役をつとめるショートムービーが披露された。どれも知らないひとはいないほど、有名なハリウッド映画のパロディー(失礼!ネタばれしないよう、ここでは元ネタは伏せておきます!)となっていて、なかには観客の笑いを誘うものも。

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ショートムービーの後は、衣装チェンジした4人が再び登場。今度はジーパンにグレーのパーカーとカジュアルな装いのなかにも、それぞれがTシャツを変えて個性をアピールしていた。

SHOW ME THE MEANING』では、両脇に設置されたセットの階段を上り、オレンジからパープル、そしてピンクへと変化する幻想的なラインティングのもと歌いあげた。

メンバー全員が30代に突入し、ますます大人の色気溢れるなか、次に歌ったのは最新アルバム『THIS IS US』から『SHE’S A DREAM』。今回のツアーに参加しているセクシーな女性ダンサー4人とメンバーそれぞれがステージ上で絡んでみせ、観客を“ドギマギ”と興奮の渦へと包み込んでいた!

また、セカンドシングル曲になっている『BIGGER』でも、AJは相手役のダンサーの前に跪き、まるでプロポーズをするかのような動きがみられ、「おや?最近プライベートでも同じような状況があったんじゃない?」と勘繰る観客もいたのでは?と思われた。

フルバージョンで歌いあげられた『SHAPE OF MY HEART』では、ニックとハウイ―がお互い背中を突き合わせて歌ったり、ステージ狭しところ、右へ左へと大きく手を振り観客を煽っていた。

ポーカー好きのAJのソロから始まる『UNDONE』では、バックのスクリーンに女性の身体のパーツが描かれたセクシーなカードが映しだされ、トランプの様に切撒かれていた。こんなところも大人のBSBが垣間見られた瞬間だった。

続いて真っ赤なライトに包まれたステージで、乾いた感じにはじまったのは『INCOMPLETE』。重ねられた赤い箱を椅子代わりにして、4人は身体の奥から声を振り絞って歌いあげた。

曲間に入るショートムービーの最後はニック。途中のセリフで印象的だったのは、「バックストリート・ボーイズを甘く見ちゃいけないよ!」。う~ん、なんともニックが言う、このセリフがかわいくってしばらくツボに嵌ってしまった!

LARGER THAN LIFE』では、両脇の階段から、まるでロボコップ?のようなターミネーターのような?キラキラと鉄のように光るマスクをつけて4人が降りてきた。どこからともなく“ジョイスティック”が登場すると、パープルヘアのかつらをかぶった女性ダンサーの動きをロボットのように操作してみせた。そういえば、来日直前、テレビ番組のコーナーで「ライブ中客席のなかにかわいい女性をみつけたら?」なんて質問があったけど、誰かかわいい子でも見つけたのかな?4人は盛んに最前列の観客から遠くの席の観客まで一人ひとりの顔を覗き込むようにしながら、声援に応えていた。

アンコールはただいま、大ヒット中の1stシングル『STRAIGHT THROUGHT MY HEART』。

ショーはBSBの代表曲から最新アルバムまでを織り交ぜた誰もが楽しめる曲のオンパレードで構成され、場内はつねに大合唱。ニックの「一緒に歌って!」の掛け声で大いに盛り上がった。最後も観客を「あっ」と思わせる演出があって、約2時間のアツ~いショーは幕を閉じた。

バックスの魅力が120%が詰まった、まるで長編映画を観終わったような、そんな気持ちにさせられる楽しいショー。残すはあと2公演のみ。このチャンスを是非見逃さないで!

来日公演情報

BACKSTREET BOYS:THIS IS US JAPAN TOUR 2010
追加公演
2月17日(水) 東京 国際フォーラム ホールA
2月18日(木) 東京 日本武道館
お問い合わせ:creativeman 03-3462-6969 www.creativeman.co.jp

アルバム

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『ディス・イズ・アス: 来日記念スペシャル・リミテッド・エディション』
(初回生産限定CD+DVD)
 3,360(税込)
Sony Music Japan International

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