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Heather Ikei / (C)A.M.P.A.S.

1954年に公開されたディズニー映画『海底二万哩(20,000 Leagues Under the Sea)』のリメイク計画が進行中だが、来月に予定されていたオーストラリア・シドニーでのクランクインが延期されてしまったようだ。地元紙<a href=”http://www.smh.com.au/entertainment/movies/20000-leagues-film-remake-stalled-no-brad-20130520-2jvk3.html” target=”blank”>The Sydney Morning Herald</a>によると、オリジナル版でカーク・ダグラスが演じたネッド・ランド役に内定していたブラッド・ピットが降板し、その後のキャスティングが難航していることが直接の原因だという。

 

オーストラリア連邦政府は、この作品への助成金として2,160万ドル(約22億円)の予算を計上。これほどの大作ともなると、ロケも長期に及び、キャスト、クルーは言うまでもなく世界各国から取材陣が訪れるため、多大なる経済効果が生まれる。ジュリア・ギラード首相も、地場産業の活性化や雇用創出を期待しての投資であると明言。「この映画がオーストリアで制作されるということは、我が国の映画産業と、物資とサービスを提供する約1000にも上るローカル企業にとって、大いなるビジネスチャンスです」と話していた。

 

しかし、今回ウォルト・ディズニー・スタジオは2014年まで撮影を先送りすると発表。オーストラリアが待ちに待っていた「大いなるビジネスチャンス」は遠のいてしまった格好だ。

 

『海底二万哩』はフランスの作家ジューヌ・ヴェルヌが発表した海洋SF冒険小説『海底二万里』を、ウォルト・ディズニーが1954年に映画化した作品でアカデミー美術賞と特殊効果賞を受賞。『海底2万マイル』のタイトルでソフト化され、今もなお多くのファンを持つ。今回のリメイク版ではデヴィッド・フィンチャーが監督を、『セブン』『スリーピー・ホロウ』のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーが脚本を担当する。

 

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