image

The Hollywood Reporter

残虐描写に定評のあるサイコホラーシリーズ『ソウ』。2010年に『ソウ・ザ・ファイナル 3D』で完結を迎えるまでに1年に1本ペースで全7作品が作られたが、中でもやはり2004年に公開された第一作『ソウ』はソリッド・シチュエーション・スリラーの金字塔としてその歴史に燦然と輝いている。しかし、いくら傑作とはいえ、鑑賞する「シチュエーション」は選ばなければならない。

フランスのラジオネットワーク「Europe1」が伝えたところによると、小学校の数学教師ジャン=パプティスト・クレマンが、自身が受け持つ6年生の児童に『ソウ』を見せ、学校側はクレマンを停職処分にしたという。

「これはキミたちにとって初めてのホラー映画です」

そう言ってクレマンはDVDをセットし、11歳の子どもたちを相手に『ソウ』の鑑賞会をスタート。その日の放課後、男子生徒の一人が「明らかに気分の悪そうな様子で」帰宅したことを不審に思った父親が学校に問い合わせたところ、この事実が発覚した。クレマンは懲罰会議にかけられ、一時停職処分が言い渡されたという。学校の広報担当者は、より詳しい調査が終わり次第、クレマンにはさらに厳しい処罰が下されるかもしれない、と話している。

米国内でも、ジョージア州にある小学校の6年生の担任がウィル・フェレル主演の政治コメディ『The Campaign』や『Ted』(いずれもR指定)を生徒に見せて調査されたという例がある。

The Hollywood Reporterは『ソウ』の監督を務めたジェームズ・ワンに、この件に関して取材を試みたが今のところノーコメントだという。

関連カテゴリー: