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The Hollywood Reporter

映画『イージーライダー』の売春婦カレン役などで知られる女優のカレン・ブラックが、米国時間8日にロサンゼルスで死去したと、彼女の夫であるステファン・エックルベリーがFacebookで発表した。74歳だった。

「とても悲しいお知らせがあります。私の妻であり親友であったカレン・ブラックが、数分前に息を引き取りました。皆さんの祈りや愛情に感謝します。私にもそうであったように、彼女にとっても大変な励みとなったでしょう」

エックルベリーのこのポストには、世界中からお悔やみと励ましの言葉が寄せられている。

ブラックは2010年に膨大部ガンと診断され、すい臓の3分の1を摘出。その後も2度の手術を受けてほぼ寝たきりとなり、今年3月には「156ポンド(約70キロ)あった体重も今では96ポンド(約43キロ)にまで減ってしまいました」と夫が悲痛な報告をしていた。ヨーロッパで受けられるという実験的な手術の費用をまかなうため、クラウドファンディングサイトを立ち上げたところ、約6万ドルの寄付が集まったという。しかし、体力が限界まで落ちていたため渡欧することが叶わず、6月に入院したサンタモニカのホスピスで最期の時を迎えた。

『イージーライダー』(1969)で名が知れ、翌年には『ファイブ・イージー・ピーセス』で、ジャック・ニコルソン演じるボビーの憐れな恋人役を熱演。ゴールデン・グローブ賞助演女優賞をはじめ、複数の映画賞を受賞し人気女優の仲間入りを果たした。その後は『華麗なるギャツビー』『エアポート’75』など話題作に出演するも、徐々にオファーは減り、晩年はB級ホラーなどで糊口を凌いでいた。

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