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世界中で読まれている児童文学の傑作「おおきいあかい クリフォード」の作者ノーマン・ブリッドウェルが12月12日に死去していたことがわかった。86歳だった。
「おおきいあかい クリフォード」が最初に出版されたのは1963年。消防車よりも大きな体を持ち、赤い色をした優しい犬クリフォードと、7歳の女の子エミリーの友情が大らかなタッチで描かれており、世代を超えて読み継がれるベストセラーとなった。13カ国語に翻訳され、シリーズ全体の出荷数は1億2900万冊にも及ぶ。アニメや映画、テレビゲームなどのメディアミックスも盛んに行われてきた。
クリフォードシリーズを手がける児童書出版社スカラスティックのCEOディック・ロビンソンは、「ノーマン・ブリッドウェルが生み出したクリフォードは、子供時代に最も愛すべき犬です。卓越したユーモアセンスを持つ紳士たる彼だけが描けた作品でした。50年以上にわたり愛され続けているクリフォードの物語を通じて、親と教育者が子供たちに優しさや思いやり、人を助けること、そして感謝の気持ちを教える——その価値をノーマンは象徴していました」との声明を出し、その死を悼んだ。
ブリッドウェルは妻と娘、息子、そして3人の孫に先立たれている。生前書き終えていた2冊のクリフォード作品は来年出版される。