Facebookより
バービーとその恋人ケンに憧れるあまり、自身を改造してまで人形のような顔や体型を手に入れる人々がいる。そんな行きすぎたワナビーの一人、ブラジル人のセルソ・サンテバネスは16歳のときにモデルコンテストで優勝したことをきっかけに整形手術に目覚め、およそ600万円を費やしてケンのような顔に作り替えた。しかし夢を叶えたのもつかの間、白血病を発症し、5か月の闘病の末にこの世を去ってしまった。わずか20年の短い生涯だった。
サンテバネスは人形愛好家の家族のもとに生まれ、人形がぎっしりと飾られた棚に囲まれて育った。両親は常日頃から彼に「あなたはまるでお人形のよう」と言って聞かせ、彼自身も次第に「生ける人形」になりたいという夢を持つようになっていったのだという。鼻やあご、胸にシリコンを入れ、彼は人形のような造形と質感を我が物とした。
「人間版ケン」は地元でも評判となり、テレビ番組のトークショーに出演してからは“セレブ”扱いを受けるようになった。しかし、4年前に脚に注入したハイドロジェルが原因の感染症を治療するために行った病院でがんが発見され、今年1月には「人生の新しいサイクルに突入しました。もう美学にこだわっている場合ではありません。最大の問題は健康です。私は健康を取り戻すために闘います」と声明を発表していた。
サンテバネスは懸命に病と闘ったが、先週木曜日に肺炎による合併症で命を落とした。整形手術と病気に因果関係が存在するかは不明だが、ネット上では10代半ばから手術を繰り返したことが少なからず健康に悪影響をもたらしたのではないかと噂されている。