Joyce Gilos Torrefranca/Facebook
セブの路上で、マクドナルドから漏れる明かりだけを頼りに勉強に励む少年の姿がSNSで拡散されている。
9歳のダニエル・カブレラは自宅が火事になり、父親が死亡。母親と7歳の弟と共に物乞いなどをして暮らしているという。学校には通っているが、夜になると電気がないため、マクドナルドの窓から漏れる明かりの下に木の小さな椅子を置き、そこに本を広げて宿題をしている。
彼のそばをたまたま通りかかった医学生がその姿に感銘を受け、写真を撮ってFacebookに投稿した。写真は瞬く間に6千回以上もシェアされ、「当たり前だと思っている今の生活に感謝しなくては」「不自由なく学校に行けたのは幸運だったからなんだ」と、多くの人が思いを綴っている。
マクドナルドのエリアマネージャーによると、家族は母親がパートタイムで働く食品の露店に寝泊まりしているという。「彼らはときどき、水をもらいに来るので差し上げています。ダニエルはおもちゃが欲しいようなので、テストで良い点を取ってきたら、弟の分と一緒におもちゃをあげるよ、と言っているんです」。
「マクドナルドはダニエルに奨学金を与えるべきだ」という意見もあるが、現在は慈善団体への連絡、クラウドファンディングの起ち上げなど、ダニエルのためにできることを彼の姿に感銘を受けた人々が模索している状況だ。
最初に彼を世界に知らしめた医学生は「もっと一生懸命勉強しなくては、と思いを新たにしました。彼の姿を見て、より多くの人が奮起してくれることを願います」と地元メディアの取材に対しコメントしている。