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USA TODAY

咽頭癌にかかった夫の看病のため、約1年間に渡り歌手活動を休止しているセリーヌ・ディオン。ラスベガスのシーザース・パレスでの常設公演再開に際し、USA TODAYで夫の病状や自身の気持ちについて語った。

 

「最初は、この番組に出たくありませんでした。必要も感じませんでしたし。誤解しないでください。私は人々に向けて歌を歌うことが大好きです。でも、優先順位があるんです。私の一番大切な仕事は、夫に『大丈夫よ』と話しかけること。次に子供の世話」

 

1994年にディオンと結婚したレネ・アンジェリル(73)は、昨年から病状が悪化。ディオンは彼の看病に専念するために昨年末の来日公演を含むあらゆる仕事をキャンセルし、今に至るまで献身的な看護を続けている。

 

「私たちは何度も、医師に尋ねました。彼にはあとどれぐらいの時間が残されているの? 3週間? それとも3か月? レネはそれを知りたがっているけれど、医師は「わからない」としか言わない」

 

余命を聞くのは、もう後がない、と悟っているからなのであろう。

 

「『怖い? わかるわ。話してみて」と言うと、レネは『僕は君の腕の中で死にたい』と。『わかった。私はそばにいる。私に抱かれて逝くのよ』と答えました。最後の瞬間まで、気丈であり続けたいと思っています。誰かに愛され、必要とされている限りは、泣くべきじゃない」

 

この時期に常設公演を再開させるのは、夫が強くそれを望んだからだという。マネージャーとしてディオンを陰に日向に支えてきた夫は「愛する仕事へ戻るべきだ」と主張し、彼女もその意見を尊重した形だ。

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