Complex MagazineのTwitterより
ロサンゼルスのタイ料理店で働くタイ人女性に向けられた心ない言葉がSNSで話題となっている。
先週、このタイ人女性は一人でランチに訪れた男性の給仕を担当した。レストランでクレジットカードを使用する際は、レシートのチップ欄に金額を書いてチップ込みの総額を支払うのが通例だが、この男性は金額ではなく「チップはアメリカ国民にしか払わない」と書き殴り、食事代金のみを払って店を後にした。
ウェイトレスはバックヤードに戻り、非礼なメッセージを受け取った旨を同僚に報告。彼女はグリーンカードを取得するために就労ビザで働いている正規の従業員だ。憤慨した同僚の一人がレシートの写真をSNSに投稿すると、数時間もしない内にバイラル化した。
写真では、故意か過失かカードの名義人の氏名が「Jason Paul Naglich」とはっきり残されている。そのため、この名前は“人種差別主義者”として瞬く間に世界中に広まってしまった。Twitterでこの名前を検索すると、レシートの写真と共に多くの非難するツイートが見つかる。
「この唾棄すべきクズ、Jason Paul Naglichの名を臆病者として広く知らしめよう」
「Jason Paul Naglichは改名しないといけなくなるね」
「カリフォルニア州ラドンドビーチのJason Paul Naglichは移民嫌いの最低野郎だ」
写真が出回ってからは、チップを多く払う客が増えているという。ある男性は食事代金の50%ものチップを置き、「あの人のひどい態度の埋め合わせをしてほしい」とメッセージを残した。また、10ドル札と共に「あなたが、あのみじめな男性に給仕しなければならかったことを残念に思う」と書いた伝票を置いて行った人もいたという。
渦中のJason Paul Naglich氏はFacebooアカウントを削除したのか、SNSにその痕跡はない。しかし、ひとたび名前をGoogleで検索すれば、「レイシスト」という肩書と共にニュース記事やSNSの書き込みが大量に引っかかる。これほど悪名が知れ渡ってしまった今、今までのような生活を送ることはもはやできないだろう。