Us Weekly
英王室のヘンリー王子が25日、親を亡くした恵まれない子供達を親戚に引き合わせる手助けをするACERという慈善団体の活動に参加するため、ブラジル・サンパウロ郊外の街ディアデマを訪問した。そこで出会った少女たちの話がヘンリー王子の心を強く揺り動かしたようだ。
41歳の女性は、8歳と9歳の孫娘を育てている。父親は刑務所におり、母親は24歳のときに殺害されてしまったのだとか。自らも母・ダイアナ元王妃を交通事故で失っているヘンリー王子はこの少女達の境遇に深く同情し、涙を流した。その後の会見では、「(ダイアナ妃が亡くなったと知ったときは)完全に我を失ってしまうほど、ショックだったよ」と当時の心の内を明かした。「2人の女の子がいて、彼女たちの話を聞いていたら……僕はすっかり感情的になってしまったんだ。あの子たちは、僕を見て笑いかけてくれたよ。僕自身の経験を話すことで、彼女たちの手助けになれたらと思ったんだけど、そんな必要はなかったよ。彼女たちはとても勇敢だ」。
ダイアナ妃が亡くなったのは、ヘンリー王子12歳、兄のウィリアム王子が15歳のときだった。訃報を受け取ったとき、兄弟は父と共に休暇を過ごしていたときだった。
「覚えている限り、僕はこれまで人前で泣いたことはない。彼女たちの話を聞けて本当によかった」と会見を締めくくったヘンリー王子。母を思う気持ちはいつまでも色あせることはない。