水着モデル 「授乳しながらランウェイ」に賛否両論の声上がる米国時間15日、マイアミで『Sports Illustrated』誌の水着ショーが行われ、1人のモデルが5カ月の娘に授乳しながらランウェイを歩いた。このことは多くのメディアで報じられ、賛否両論となっている。
「私と娘が、毎日してることをしただけでこんなにニュースに取り上げられるなんて信じられない!」とマーラ・マーティンは翌日、ニュース記事のスクリーンショットを添えてInstagramに投稿。授乳をしながらランウェイを歩くことは、マーティンにとって長年の夢だったという。
マーティンに抱きかかえられた娘は、オムツの上に緑色の水着をつけ、大音量の音楽から耳を守るためにヘッドフォンを装着していた。
メディアはセンセーショナルな事件としてこのことを書き立てたが、マーティン本人はそうは思っていないようだ。
「正直に言うと、このことが見出しになるなんて信じられないと言った本当の理由は、こんなことが見出しになっちゃいけないから!!!私は母で、歩きながら娘に授乳をした、それだけのことよ。昨日の夜は、報道されるのにもっと相応しいことがあったはず」
マーティンと共にショーに登場した16人のモデルたちには、様々なバックグラウンドがあった。祖国を守るため、2週間のブートキャンプに赴いた女性兵士、乳房切除手術を受けた乳がん患者、脚を1本失いながらも、パラリンピックで2度の金メダルを獲得したアスリート……今回のショーは、そういったメッセージ性を持つ女性たちが意図的にキャスティングされていた。マーティンは、授乳というありふれたことをした自分だけを取り上げたメディアを暗に批判した。
ランウェイでは割れんばかりの声援が送られ、彼女のInstagramにも「あなたはとっても素晴らしい! いろいろなところで授乳している母親を勇気づけたわ!」「母であることは美しい」といった好意的なコメントが多数寄せられている。
しかし、公共の場における授乳の是非は、ことあるごとに議論の的となってきた。現に、「なんでこんなことをしたのか意味不明。子どもがかわいそう」「大多数の人はかっこいとは思ってないから」と厳しい声も散見される。