米ニューハンプシャー州ナシュアの総合病院に24日、一足早くとても若いサンタクロースがやってきた。
母が運転する車から、約50個ものレゴのセットを降ろし、大きなカートで院内へ運ぶのは、弱冠10歳のブレイク・ガスティタスくん。10月に「Legos for Love」というプロジェクトを起ち上げ、3,000ドルの寄付を集めてレゴを買えるだけ買った。そしてこの日、入院している子どもたちにレゴを配って歩いたのだ。
「病院にいて気分が良くない時、レゴが手助けしてくれることがよくありました。だから、入院している人にレゴをあげたらいいんじゃないかと思って」と、ブレイクくんは地元テレビ局のインタビューで語る。
彼がこのような活動を始めたのは、2018年1月に自宅が火事になったことがきっかけだった。家を失った彼とその家族に、地域の人たちは食べ物や洋服、おもちゃなど様々な必需品を提供してくれたという。このとき、「いつかペイフォワード(親切を繋ぐこと)しよう」と誓ったのだそう。
レゴのセットを受け取った患者の一人は、「本当に楽しい1日でした。昨日はすごく具合が悪かったんだけど、彼のおかげで明るい気持ちになれました」と笑顔を見せた。
ブレイクくんは今回の南ニューハンプシャー医療センターに加え、マサチューセッツ州ボストンの小児病院にも同様のプレゼントを行った。彼の母親が「どんなヴィジョンを描いているの? どれぐらい拡げていくつもり?」と訊くと、彼は「続けていきたい」とだけ答えたという。
「この子はきっと、この世界で大きなことをやってくれると信じています。それを見るのが本当に楽しみ」と母親は誇らしげに語った。