フードデリバリーサービス「DoorDash」のドライバーが小さな子どもの命を救った。DETROIT FOX2などが報じている。
1月9日午前、ミシガン州デトロイトで、配達にあたっていたロバート・ジャクソンさんが道の真ん中にたった1人で立つ幼児を発見。
車を急停車させ、抱き上げてコートでくるんだ。幼児はオムツと靴下しか身に着けておらず、手と唇は紫色に変色し、寒さに震えていたという。当時は気温3度ほどだったが、風が強く、体感温度は氷点下だった。
ジャクソンさんは通りかかった他のドライバーに911に通報するように頼み、彼自身は車の中で幼児を暖めながら警察の到着を待った。
DETROIT FOX2によれば、彼は幼児の様子を動画で撮影しており、「赤ちゃんだもんなあ。わかるよ。ママはどこだ? なんて聞いてもしょうがないよな。喋れないんだもんな。見ろよ、靴も履いてない」と話しかける声が収められていたという。
Daily Mailは、保護された幼児は2歳で、発見された場所から1ブロックも離れていない家の住人だったと伝えている。母親は買い物に出かけており、16歳になるきょうだいが幼児の世話を任されていたが、目を離した隙に外に出てしまったそうだ。
幼児は病院に運ばれて検査を受けたが、命に別状はないという。事件性は認められず、誰も罪に問われることはないと地元警察はDaily Mailに対してコメントしている。
ジャクソンさんはDETROIT FOX2の取材に答え、「あの子が助かってよかったよ。あそこに居合わせて本当によかった」と語った。