27日、岸田文雄首相(64)は米国とEU(欧州連合)が行うSWIFT(国際銀行間通信協会)からロシアの一部銀行を排除する取り組みに日本も参加すると発表。各メディアによると、ウクライナに軍事侵攻を続けるロシアへの制裁措置の一環で、ウラジーミル・プーチン大統領(69)を含むロシアの政府関係者の資産を凍結することも表明した。
ウクライナへの侵攻を断行して以降、世界中から猛批判を浴びているプーチン大統領。プーチン氏に好意的なアメリカのドナルド・トランプ前大統領(75)も、「プーチン氏は賢い」としながらも「侵攻はひどいこと」と批判していたほどだ。
“国際法違反”という指摘が相次ぐ一方的な侵攻理由だけでなく、26日にはロシア軍の侵攻によって子供3名を含む198名ものウクライナ人が死亡したことも報じられている。
世界中からの批判が高まるなか、日本ではネットを中心にプーチン大統領に対するこれまでの“スタンス”を自戒する声が相次いでいる。それは、こういったものだ。
《プーチンさんって、ネット上でネタ的に消費されてきた側面あるよね…。うっかりそれで親近感覚えてしまってたのを反省している》
《わたしたちはウラジーミル・プーチンという独裁者をおもしろおかしく消費して、あまつさえ「ネタ」カレンダーやネットミームとして彼を無責任に許容すべきではなかった》
《おそろしあとかプーチンをネタとして消費しがちだったけど反省》
《今までTwitterでも「プーチン」はなんか一つのネタコンテンツになっていて、私もたまにRTしてたんだけど、既にして独裁者としての悪評がたくさんついてるような人間をそんなふうにコンテンツ化すべきじゃなかった》
日本のネット上の一部では、これまでプーチン大統領を“ネタ”として消費する動きがあった。
「冷徹な性格と伝えられているプーチン大統領は、自身のカレンダーで鍛え上げた肉体を披露しています。その姿を『怖すぎる!』と逆に日本人は面白がり、ネットを中心にネタとして消費する動きが少なからずありました。また秋田犬と戯れる様子や冗談好きといった“ギャップ”を楽しみ、“かわいい!”とする人も。こうして、プーチン大統領を“コンテンツ”として楽しむ風潮は、ネットだけでなく漫画やお笑いの世界にもあります」(全国紙記者)
また’18年12月、香港の英字新聞『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は「各国を凌ぐほど、日本ではプーチン大統領のカレンダーが非常に多く売れている」と伝えている。さらに、その記事では「シリアでの紛争やウクライナでの暴力、イギリスで発生した元ロシア人スパイの暗殺計画などにプーチン大統領が関与していると、ほとんどの日本人は知らないのだろう」とも指摘している。
プーチン大統領に対して抱いていた“親しみ”は幻想だったのかもしれないーー。