2021年6月、米フロリダ州で武装した12歳の少年と14歳の少女が警官と銃撃戦を繰り広げた。
当時、全米で大いに耳目を集めたこの事件の裁判が少年裁判所で行われ、少年は有罪も無罪も認めない”不抗争の答弁”により刑が確定した。地元テレビ局WESH2などが伝えている。
現在13歳になっている少年は、昨年6月に当時14歳だった少女と養護施設を脱走。ボルーシャ郡の民家に不法侵入した上に立てこもり、駆けつけた警官にショットガンとAK-47(アサルトライフルの一種)を発砲。35分間にも及ぶ銃撃戦に発展した。
Mirrorによると、ショットガンを持っていた少女が腕と胸に銃弾を受けたことで少年が投降し、2人は確保されたという。
事件直後、ボルーシャ郡のマイク・チットウッド保安官は、「(最初に駆けつけた)保安官代理は事態を収拾するためにあらゆる手を尽くしましたが、12歳と14歳の子どもたちに危うく殺されるところでした。
言葉がありません。12歳と14歳が警察を相手にしていいと考えるなんて、私たちはどこで何を間違ってしまったのでしょう」とメディアに対してコメントしている。
裁判では保安官代理の一人が出廷し、少年に対して「君を許す。君は広い心を持っていて、これから長い人生が待っている。私は毎日、君のために祈ろう」と語りかけたとWESH2は報じている。
少年は警官の殺人未遂、強盗、器物損壊で起訴され、“不抗争の答弁”により刑が確定。少年矯正施設に収容されるが、21歳の誕生日までには出所できる見込みだという。
共犯の少女は現在15歳。成年として起訴されたため、今も係争中だ。