今年5月のカンヌ国際映画祭でのケイト・ウィンスレット(写真:REX/アフロ) 画像を見る

世界的なエネルギー価格の高騰はインフレを引き起こすのみならず、より直接的に人命を危機にさらしている。

 

スコットランド・ティルコルトリーに住むフレイヤ・ハンターさんは、重度の脳性麻痺を抱える12歳の女の子だ。発語はなく、目も見えない。常に酸素吸入器を着け、母親のキャロリンさんによる24時間の自宅看護を受けている。

 

キャロリンさんがBBCに語ったところによると、フレイヤさんのバイタルモニターや痰の吸入器、酸素吸入器など彼女の命を繋ぐ器機を稼働させるための電力を含めると、年間の光熱費はこれまで6500ポンド(約107万円)ほどだったという。しかし、この額が来年には17000ポンド(約281万円)にまで上がる可能性があるとの通知が役所からもたらされた。

 

娘の部屋を暖めるために他の居室の暖房を切り、他の家族のための買い物は極限まで控えて節約に努めているが、「今の状況には、とても耐えられません。必要な燃料代をどう支払うか、そのことばかり考えています。フレイヤには集中治療室と同レベルのケアが必要なのです」と、キャロリンさんはBBCの取材に対して窮状を訴えている。

 

フルタイムで働くキャロラインさんは低所得者向けの公的支援にも頼れないため、苦肉の策としてクラウドファンディングを行うことにした。ゴールは2万ポンド(331万円)。これだけあれば当座の光熱費をまかないながら、停電に備えて発電機も購入できる。

 

プロジェクトが始まって数日後、「Kate Winslet and family(ケイト・ウィンスレットと家族)」というユーザーから17000ポンドの寄付があった。Sky Newsは、これが俳優のケイト・ウィンスレット本人であることを確認したという。

 

英ウエスト・サセックスの村に住んでいるウィンスレットは、社会的・経済的困難に直面する家族を支援する慈善団体「The Family Haven」の出資者として知られている。

 

彼女の寄付が呼び水となったのか、寄せられた金額は日本時間14日夜時点で3万ポンド(495万円)弱まで到達している。

出典元:

WEB女性自身

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