2020年、米フロリダ州ウィンターパークで起こり、広く耳目を集めた「サラ・ブーン事件」の公判がついに始まる。FOX35などが報じている。
サラ・ブーン被告(42)は2020年2月、酒に酔い悪ふざけで交際相手のホルヘ・トーレスJr.をスーツケースに閉じ込めて窒息死させたとして、第二級殺人罪に問われている。
捜査開始当初、ブーン被告はトーレスJr.とワインを飲みながらかくれんぼをしており、彼が自らスーツケースに入ったと供述。通報で保安官代理が到着した頃には、すでにトーレスJr.は死亡していた。ブーン被告は、「そのままベッドで寝てしまい、数時間後に目を覚ますとトーレスJr.がスーツケースの中で意識を失っていた」と主張していたという。
しかしその後の捜査で、ブーン被告の携帯電話に、スーツケースの中でトーレスJr.がのたうち回って苦しみながら「息が出来ない」「出してくれ」と懇願する様子をおさめた動画が保存されていたことが発覚。ブーン被告は笑いながら「あんたが私にしたことへのお返しだよ。バカ男」と冷たくあしらうだけで、彼を解放しなかったとClick Orlandは伝えている。
トーレスJr.にはDVの前歴があり、起訴もされている。
これまでのブーン被告の供述には一貫性がなく、いまだ真実は闇の中。だが、ようやく予備審問の日が今月30日に確定。裁判は4月10日に始まる見通しだという。