米ペンシルベニア州で、84歳の男性が妻を撲殺し逮捕された。NBC NEWSなどが報じている。
28日午後2時過ぎ、ノリスタウンに住むバートン・セルトマン被告(84)から「妻が誰かに殴られた」との911通報があり、警官が自宅へと急行した。裏口のポーチには通報者の妻であるマーガレットさん(85)が血まみれで倒れており、そのかたわらに手と顔と衣服を血だらけにしたセルトマン被告がたたずんでいたという。
モンゴメリー郡検事事務所の発表によると、セルトマン夫妻は飼っているネコの治療費について口論となり、身体的暴力へとエスカレート。「妻がナイフをつかんで殺すと脅してきたため、イスで妻を押し倒した」とセルトマン被告は供述している。マーガレットさんは後ろへ倒れ込み床に頭を打ちつけたが、現場検証の結果、セルトマン被告は倒れたマーガレットさんをこぶしとロウソク立てで複数回殴りつけていたことがわかったという。マーガレットさんの死因は鈍器による頭部外傷だった。
セルトマン被告は第一級殺人および第三級殺人で起訴された。第一級殺人罪の場合は保釈されないため、セルトマン被告はモンゴメリー郡刑務所に収監されている。予備審問は12月5日に予定されている。
セルトマン被告の兄、ロンさんはABC6の取材に応え、「マーガレットは、バートンが認知症になり物事をすぐ忘れてしまうのだと言っていました。二人は幸せに暮らしていましたから、このようなことが起こるなんて想像もしていませんでした」と語っている。