「1991年7月に日本で公開された映画『ホーム・アローン』が地上波で放送されるのは今回で14回目。日本テレビは2年前のクリスマスイブに『金曜ロードショー』で放送。世帯視聴率が10.6%(ビデオリサーチ・関東地区)と2桁を記録して好評だったことから、今回の放送が決まりました」(テレビ局関係者)
12月22日、大人気映画『ホーム・アローン』が再度、日本テレビ系「金曜ロードショー」枠で放送される。
映画ライターは言う。
「クリスマスの夜、ひとりぼっちになったイタズラ好きな子供が、自宅を襲う泥棒をイタズラで撃退するというストーリー展開は、もはや説明する必要がない“不朽の名作”でしょう。監督は、のちに『ハリー・ポッター』シリーズを監督するクリス・コロンバス氏。コロンバス監督は子役の魅力を最大限引き出す能力に長けていて、『ホーム・アローン』で主人公・ケビンを演じたマコーレー・カルキン君は10歳にして世界的なスターとなりました。続編『ホーム・アローン2』(92年)の出演料は当時で約5億円だったといいます」
だが、カルキン君のその後の人生は苦難の連続だった。
「マネージャーも務めていた実父がカルキン君を精神的に追い詰める言動をするようになり、虐待し始めたそうです。そのため両親も不仲となり、親権を巡って裁判となりました。親権を巡るトラブルなどでハリウッドに嫌気がさしたカルキン君は15歳でいったん引退したのです。カルキン君はあれから四半世紀経ったいまも実父とは絶縁状態だといいます」(前出・映画ライター)
高校に入学したカルキン君は17歳で女優レイチェル・マイナー(43)と結婚するも、4年後に離婚している。
「04年にカルキン君は、友人の運転する車内でマリファナ17.3グラムを所持したとして逮捕されました。その後、激やせして死亡説が流れるなど、再起不能と報じられた時期もありました」(前出・映画ライター)
だが、カルキン君は再起に向かって一歩ずつ踏み出していった。
「16年から低予算のインディペンデント映画に出演するようになり、徐々に仕事を増やし、21年にはハイブランドのコレクションにモデルとしてカムバックするようになりました。
17年に女優のブレンダ・ソング(35)と交際を始め、現在は2児の父に。21年に出演したテレビドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』では、72歳の女優との大胆な濡れ場に挑み、大きな話題を呼びました」(前出・映画ライター)
実はカルキン君は今月1日、ハリウッドの殿堂入りを果たしたばかり。「ウォーク・オブ・フェイム」で開かれた記念式典には『ホーム・アローン』で母親役を演じたキャサリン・オハラ(69)も駆け付けた。その式典でカルキン君はこう語っていた。
「愛するたくさんの人がいて、愛を返してくれるのを感じるのは素晴らしいことです。(星形の)プレートを(自分の)子どもたちに見てもらえるのが嬉しい!」
いたずらっ子・ケビンのあの笑顔が、ようやく戻ってきた瞬間だった。