「初雪の日にデートしたカップルは、必ず結ばれる」―。こんな“恋愛”にまつわるジンクスをテーマに大ヒットした韓国映画といえば、昨年、日本でも公開された『初雪の恋 ヴァージンスノー』。主演のイ・ジュンギ(25)は、「恋愛に関するジンクスはあまり信じないほうです」とクールに笑っていたが、韓国の芸能界には、韓流STARをとり巻くさまざまな“ジンクス”が溢れているという。「なかでもRain(25)の“雨”にまつわるジンクスは、ファンの間でも有名です」と話すのは、韓国紙記者。「彼には、『ツアーで訪問する土地に雨を運んでくる』という伝説があるんです。今年3月には、雨量の少ないベトナムで公演を行いましたが、彼が会場に着くと同時に雨が降りだし、神秘的なジンクスを証明しました」昨年12月から世界10カ国を巡ったワールドツアーでは、訪問先のマレーシアやラスベガス、そして東京でも雨を降らせた“雨男”Rain。今年6月のツアーでは珍しく雨が降らなかったが、その直後にLA公演が中止になるトラブルが。彼にとって雨は“厄除け”といえるだろう。「韓国の芸能人は、縁起をかつぐ意味で、“迷信”や自身の“ジンクス”を気にする方が多いようですね」と韓国の芸能関係者が言うように、韓流STARには独特なジンクスの持ち主が多数。現在、中国で新作映画『いいヤツ、悪いヤツ、変なヤツ』を撮影中のイ・ビョンホン(37)は、「撮影前にコーヒーを飲むと頭が冴え、演技に集中できる」そうで、「中国のロケ現場にも、お気に入りの“エスプレッソマシン”を持ち込むほど、コーヒーを飲む習慣を大切にされています」(映画関係者)また、韓国で年末公開予定の映画『宿命』で、クォン・サンウ(31)と共演するソン・スンホン(31)には、「ヘアスタイルが決まった日は、その日の仕事はすべて順調」というジンクスがあるという。一方で、新作映画のクランクアップを控えたビョンホンとスンホンにとっては、映画業界に伝わる“忌まわしき”ジンクスも気になるところ。「なぜか、韓国の映画界では『中国や済州島で撮影した作品は興行成績が振るわない』という“定説”があるんです。2つの作品は、こうした“ジンクスとの戦い”という面から見ても興味深いですね」(韓国のスポーツ紙記者)話題作だけに、さまざまな面で注目を集めているようだ。さらに取材を進めると……。「朝、清掃車を見るといいことがある」(ドラマ『星に願いを』で日本のファンも多い、アン・ジェウク・36)「スタジオ入りする前に、“わかめクッパ”を食べると、緊張しない」(『神話』のチョンジン・27)「撮影前に食事をすると、NGを連発してしまうので、食べない」(ソ・ジソブ・29)「収録の前に“用”がなくてもトイレで座っていると、その日の仕事がスムーズにいく」(パク・ヨンハ・30)といった、韓流STARのジンクスが次々と明らかに!今年8月に日本でもデビューしたアイドルグループ『SS501』のホ・ヨンセン(20)は、「新曲やアルバムを発表するとケガをする」そうで、新作をリリースするたびに、「足のケガ」「左腕の肉離れ」「ポリープの除去手術」といった災難に見舞われている。そもそも、“ジンクス”とは、このように「縁起の悪い言い伝え」を意味する言葉だが、「映画やドラマの世界でも、そうした不吉な“迷信”を気にする関係者は多い」と前出の芸能関係者は話す。「ドラマの場合は『俳優がヒゲを生やして出演すると視聴率が伸びない』と言われます。たとえば、クォン・サンウは『悲しき恋歌』の後半からヒゲを伸ばして登場したところ、視聴率が落ち込みました。彼の切ない演技が好評だっただけに、関係者はいっせいに首をかしげていましたね」また、“視聴率男”の異名をとるチャ・インピョ(40)も、“ヒゲ”に泣かされた。「ソン・ユナ(34)と共演した『香港エクスプレス』で、ヒゲ面の悪役を演じたところ、やはり視聴率が低迷しました。不思議なことに、途中でヒゲを剃ると、1桁だった視聴率が10%台に回復しました」今月19日に、4歳年上の実業家、パク・ジュヨンさんと挙式するキム・ヒソン(30)にも、こんな伝説がある。「韓国には、『キム・ヒソンが出演を辞退した作品は大ヒットする』という“法則”があるんです」とドラマ関係者が話すように、韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』をはじめ、『オールイン』や『パリの恋人』は、すべて当初、彼女にオファーがあった作品。「ドラマ『秋の童話』や、今年公開された映画『ファン・ジニ』は、彼女の代わりにソン・ヘギョ(25)が出演してヒットしたことから、『キム・ヒソンの代わりにソン・ヘギョが出演すると大当たりする』という法則も」このジンクス、ヒソンにとっては複雑な心境かも?そして、韓流ファンにとっても気になるのが、『韓流STAR4年周期』と呼ばれるジンクスだろう。「これは、韓国の芸能界に『4歳違いの二枚目俳優が4年周期で現れる』というもの。‘72年生まれのペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、リュ・シウォンなどが‘90年代後半にトップスターの地位を不動にしたことから始まりました」(前出の韓国紙記者)その後、‘00年代初頭には、‘76~‘77年生まれのソン・スンホンやクォン・サンウ、ウォンビンが女性ファンの心を捉え、「さらに‘04年には、‘80~‘81年生まれのイ・ドンゴン、チョ・インソン、カン・ドンウォンらがトップスターの仲間入りをしています」(韓国紙記者)この周期でいくと、来年は、‘84~‘85年生まれの男性スターが続々と登場するはず!?