韓国職業能力開発院の最新調査によると、韓国の小中学生の“憧れの職業”人気ナンバーワンは「教師」。そして、第2位の「医師」に次いで堂々3位にランクインしたのが「芸能人」だ。「近年の就職難で、安定した職を求める子どもが増える一方、華やかな世界で活躍する芸能人が“人気職種”として順位を上げているのも、最近の特徴です」(韓国紙記者)では、その韓流STARたちは、子どものころ、どんな職業に憧れていたのだろう?まずは現在公開中の映画『宿命』に続き、SBSドラマ『大物』への主演が決定したクォン・サンウ(31)。「大学で東洋画を専攻していたサンウは、美術の教師になることが夢だったそうです」とは、韓国の女性誌記者。「彼は、'03年に故郷・大田の中学校で約1カ月間、教育実習をしており、その後、中学と高校の美術教員免許を取得しています。亡き父と実兄が教師という家系も影響しているのでしょうが、母子家庭で育ったサンウには、身分と収入の安定した教職に就き、早く、母親に楽をさせたいという気持ちもあったようです」そのサンウと『宿命』でダブル主演、今春スタート予定のMBCドラマ『エデンの東』で、5年ぶりにドラマ復帰するソン・スンホン(31)は、ホテルの社長が夢だったそう。「彼は、小学生のとき初めてホテルのビュッフェを体験し、『こんなにたくさんの料理が毎日食べられるのなら……』と、ホテルの社長に憧れたそうです」(前出の女性誌記者)その後、大学に進学したスンホンは、経営学を専攻。憧れのホテル経営を目標に、勉強に励んだ時期もあるそうだ。中学生のころ、「警察官」や「ガードマン」に憧れていたというのはヒョンビン(25)。「人一倍、正義感の強い彼は、体を張って弱者を守る仕事に就きたかったようです。俳優になり、'04年のドラマ『アイルランド』でボディガード役を演じたときは、『ドラマの世界だけど夢が叶って嬉しい』と喜んでいましたね」(韓国のスポーツ紙記者)今月15日に映画『ひまわり』『花影』のPRで来日、今春開始予定のSBSドラマ『食客』に主演するキム・レウォン(27)の幼少期の夢は、なんと「大統領」だったそう。「彼はシャイな性格ながらも、元来、目立つことが大好き。高校時代も、教室では大人しく、行事には積極的に参加するタイプでした。そんな息子を見て、『俳優に向いている』と芸能界入りを後押ししたのは、実はご両親だったそうです」(前出の女性誌記者)男の子なら誰でも憧れる、スポーツ選手を夢見ていたのは、映画『オオカミの誘惑』や『連理の枝』で日本でもお馴染みのチョ・ハンソン(26)。「小学生からサッカーを始めた彼は、大学1年生まで、ゴールキーパーとして、サッカーの韓国代表選手になることを目指していました。途中、腰を痛めてサッカー選手の道を諦めましたが、高校時代に彼を指導した監督は、『サッカーを続けていれば、俳優以上に有名な選手になったに違いない』と話しています」(前出のスポーツ紙記者)彼と『オオカミの誘惑』で共演したカン・ドンウォン(27)も、サッカー選手志望。「ドンウォンも、高校時代は真剣にサッカー選手を目指しており、毎日夜遅くまで練習に明け暮れていたようですね」(韓国のテレビ局関係者)ドラマ『黄真伊』に出演、先月下旬には、日本で初のファンミーティングを開催し、1千500人を動員した次世代俳優のチャン・グンソク(20)は、車好きの叔父の影響で、「車の整備士になることが小さいころの夢だった」という。「彼は、車に関する高い知識を持ち、カーレースを趣味としていることから、昨年、韓流STARとして初めて、『ル・マン24時間耐久レース』に招待されています」(前出の女性誌記者)その彼と、ドラマ『黄真伊』で共演したハ・ジウォン(28)は、幼いころから、「宇宙飛行士」、「科学者」、「医師」、「外交官」など、さまざまな職業に憧れを抱いていたという。前出のテレビ局関係者が語る。「ジウォンは中学生のころから成績が優秀で、ご両親は、彼女が望む外交官か、医師の道に進むよう願っていたそうです。しかし、ある日、母親が占い師に見てもらうと、『お嬢さんがカラフルな衣装を身に着け、人前で踊っている姿が見える』と言われた。『もしかしたら、娘は芸能人になるのかもしれない』と、直感した母親は、このころから、娘の進路にいっさい口をはさまなくなったそうです」子ども好きな彼女は、最近の韓国紙のインタビューに、『年をとったら幼稚園を経営したい』とも語っている。同じく、大の子ども好きとして知られるチェ・ジウ(32)は、幼稚園の先生か、保育園の保母さんになることが幼いころの夢だったそうだ。ドラマ『銭の戦争』で人気を博した演技派俳優のパク・シニャン(39)は、建築家か、家具のデザイナーになることを目指していたという。「その夢が実現し、現在、彼は俳優業のほか、家具デザイナーとしても活躍中です。彼の出演作品には、自身がデザインした家具が小道具として使用されることも多く、ソウル市内の家具店にも、彼のオリジナルブランドの家具が置かれるほどの人気です」(前出のスポーツ紙記者)韓国地域児童センターのオク・ギョンウォン院長は語る。「昔と比べ、近ごろの子どもたちは、個性を生かす職業への憧れが強くなっています。芸能人を目指す子どもが増えたのは、自分が好きなことを職業とし、富と名声を同時に手に入れられると考える傾向が強まったからでしょう。同時に、芸能人の社会的地位が向上したことも、人気職種に選ばれる理由になっているのかもしれません」韓流STARの華々しい活躍は、子どもたちに夢と希望を与え続けているようだ。