今週の「韓ナビ!」は、韓国芸能界でデビュー前に存在する“練習生システム”を大研究。そ
の草分けといえるのが、東方神起やBoAなどを輩出した韓国の大手芸能プロダクション「SMエンター
テインメント」(以下SM社)。
’95年の設立以降、続々と人気アーティストを誕生させたSM社の練習生システム“トップアイドル養成
術”とは!?
「練習生システムやレッスンに関する質問は数多くいただきますが、『いっさい非公開』という会社の方針上、取材にはお答えできません」(SM社キャスティ
ング担当)
そこで本誌は内部事情に詳しい関係者たちを取材。養成術の秘密⑩を大解剖!
① 毎週土曜日にソウルでオーディション
『スポーツ朝鮮』のチョン・ギョンヒ記者は言う。
「練習生になるためには、毎週土曜にソウルで開かれるオーディションを勝ち抜かなければなりません。オーディションは、歌、ダンス、演技など6分野に分かれており、毎回300人以上が参加します」
② 東方神起・ユンホは裸足ダンスで合格!
’06年からは、韓国のほかアメリカやアジアなど世界15カ国で「グローバルオーディション」を開催。SM社は国籍や年齢を問わず、優秀な人材の発掘に力を注いでいる。
「東方神起のユンホ(24)は、
’00年のオーディション『ダンス部門』で高得点をマークし、見事、練習生として採用されました。当日、ある審査員が『ほかのダンスも見たい』とリクエストしたところ、彼は『裸足で踊ってもいいですか?』と言って情熱的な踊りを披露。それが合格につながったそうです」(チョン記者)
③ イ・ジュンギも落選するほどの難関
あのイ・ジュンギ(27)も
「ダンスに興味があり、SM社のオーディションを何度も受けたがすべて落ちて諦めた」と韓国メディアで告白したことが。晴れて練習生となり、SM社と専属契約を結ぶと、同社の付近にある「宿舎」での合宿生活がスタートする。
④ 学生生活と芸能活動の両立に理解のある学校が近くに
「学生の場合は、宿舎近くの私立『清潭中学』や『清潭高校』に通いながら、日夜レッスンに明け暮れます。両校はSM社の練習生に限って遅刻や欠席も大目に見ていますし、服装、ヘアスタイルなどにも寛大です」(韓国・芸能関係者)
⑤ 宿舎代、レッスン費用、食費はすべて事務所負担
基本的に練習生が自宅に戻れるのは週末のみ。ただし契約内容によっては“特例”も。
「東方神起のユチョン(23)の場合は、両親が『宿舎に入らないこと』を芸能界入りの条件としたため、レッスンには自宅から通っていました。
またチャンミン(21)も転校せず地元の学校に通学しており、デビュー直前まで毎晩、英語や数学の塾にも通っていたそうです」(前出の関係者)
宿舎代や、レッスン費用、ひと月に2千500万ウォン(約193
万7千円)にのぼる在籍練習生たちの食事代などの諸経費はSM社がすべて負担。ただし、
「デビュー後は宿舎代、マネージャーやコーディネーター費をアーティストが負担するようです」(韓国・音楽関係者)
新人開発担当者とカリキュラムを作成!
⑥ デビューまでの練習生の平均訓練期間は約5年間
デビューまでの平均は5年。
「短い人で1〜2年、長い人は7年以上の下積み生活を送ります。この間、私生活はSM社の監督下に置かれ、自身のブログやHPを開設することもNGとなりますが、ジュンス(23)は練習生時代、双子の兄の名前を使ってこっそりHPを開設していました(笑)」(前出・音楽関係者)
⑦ 週5回レッスンでテスト&数々の罰則も!
10代前半から親元を離れて生活する練習生も多いため、大切な子どもたちを預かる立場のSM社は、厳格な生活指導を行っているようだ。
「無断外泊や異性交遊、飲酒はもってのほか。発覚した場合は会議にかけられ、解雇になるケースも」(音楽関係者)
練習生は週に5日間レッスンを受け、その成果を毎週テストでチェックされる。
「練習生にはタイムカードが与えられ練習時間を細かくチェックされています。レッスンに遅刻したり、ルール違反した場合の罰則も厳しく定められています」(音楽関係者)
⑧ カリキュラムには外国語教育が組み入れられている
SM社の本社ビルには、レッスン室のほかトレーニングルームや各種スタジオも完備。
ここで彼らは、ボーカル、ダンス、演技、外国語、体力トレーニングなど、さまざまなカリキュラムをこなしている。
「カリキュラムは新人開発担当者とともに決められ、それぞれの個性と適性に従った内容で構成されます。外国語は必須科目です」(音楽関係者)
⑨ ステージ映えする特殊トレーニングを実施
レッスンには、SM社専属の作曲家のほか、ボイストレーナーや振付師が講師陣として参加。さらに、「パフォーミング・ディレクターシステム」と呼ばれるSM社独自のレッスンも導入されている。
「これは、アーティストがステージに立ったときの表情を細かく指導するレッスンです。
彼らは全体の動きを常に掌握し、見せ方を計算しつくしたうえでステージに立っているのです」(芸能関係者)
⑩ 練習生同士の“夢のユニット”が存在していた
だが、練習生全員が必ずしもデビューを確約されているわけではない。デビューできない練習生たちは、他事務所に移籍、またはSM社のトレーナーとして会社に残る者も。
年に1度開かれる発表会では外部審査員も加わり、日ごろのレッスンの成果を披露。
「練習生同士でグループを作ってダンスや演技を披露します。東方神起のユンホは発表会が近づくと、後輩練習生だったユチョンやチャンミン、スーパージュニアのヒチョル(26)に踊りを指導していました」(前出の芸能関係者)
ちなみに東方神起のジェジュン(24)とユンホ、スーパージュニアのヒチョルとカンイン(25)は、練習生時代に『4season』というユニットで活動していた時期がある。
「彼らは明け方まで練習に没頭する日もあり、いつもお腹を空かせていました。ある日、ヒチョルがなけなしのお小遣いで買ってきたハンバーガーをジェジュンが勝手に食べてしまい、それが原因で1年も口を利かなかったことがあるそうです(笑)」(芸能関係者)
濃密な練習生時代の経験は、彼らにとってかけがえのない財産といえるだろう。
ヨン様 HOT通信 母へ愛のバレンタイン― 旧正月で実家帰省の親孝行!
《ヨンジュンさんも今年の旧正月は、ご両親と一緒に過ごすのではないかと思います》
と、自らのブログ書いていたのは、ヨン様(37)の“側近”であるBOF理事のヤン・グンファンさん。
1年前のヨン様は、『韓国の美をたどる旅』の撮影の真っ最中。韓国全土を行脚していたが、旧正月(ソルラル)だけは家族と一緒だったという。
今年の旧正月は、時期的にバレンタインデーと重なったため、家族水入らずの“親孝行”スイート・タイムを過ごしたようだ。
気になる次回作については、ヤンさんは《慎重に検討中》と同ブログで綴っていた。
3月には、ジウ姫(34)と共演のアニメ『冬のソナタ』最終話のエンディング・シーンのロケも控えている。
「ロケの見学に訪れる家族のために、一層役作りに力を入れているようです」(関係者)
家族(両親)からの愛を受けたヨン様、次は家族(ファン)へ愛を捧げる︱。