11月15日、午前の便で関西国際空港に降り立ったJYJ。日本に来るのは昨年の茨城県ひたちなか市のチャリティーライブ以来のこと。今回3人揃っての来日が叶ったのは、「2012年韓日交流総合展」(主催:韓国知識経済部、文化体育観光部 主管:KOTRA、韓国コンテンツ振興院、大阪では11月14日~16日開催)の正式広報大使に、歌手のパク・ヒョシンとともに選ばれ、公式開幕式に出席するためだ。 会場である大阪のインテックス大阪には大勢のファンが詰めかけた。会場内に入れるのは、応募に当選した1000人のみ(600人という話も)。2万5000通の応募があったそうで、幸運にも会場に入れたファンは、「100通だして1通当たりました!ドラフト1位指名を引いたぐらいの気分です!」「1ヵ月前から来日のウワサが出たので、会えたら絶対泣く」「本当に3人で来るのかと信じられなかった」「もう1週間前から、会えると思うと緊張して、眠れなくて、ちゃんと歩けないほど」と興奮を隠し切れない様子。会場に入れなかったファンは、インテックス大阪2号館館内のビッグビジョン前に座り、中の様子を見守った。「日本で日本語の歌を歌ってほしい」「日本で歌手活動をしてほしい」という悲願を口にしていた。 会場には、3人が作成した「生命を守るユニセフのAWOO(アウ)人形」(人形を買うことで寄付活動につながるというもの)も展示され、撮影をするファンたちが長蛇の列をなした。それぞれが名前をつけ、ジュンスの人形の名前は「ソマリ」(希望の意)、ジェジュンのは「キョリ(日本と韓国の距離という意)、ユチョンのは「ユニ」(ユニセフのユニ)という。 午後2時から始まった開幕式第1部。関係者の挨拶が続き、イ・ヒョンジュ大韓民国総領事は、「みなさん、誰かを待っているようで、邪魔にならないように、挨拶は早く終わります」と言って笑いを誘った。そして2時45分から始まった開幕式第2部で、パク・ヒョシンのあと、ついにJYJが登場するや、黄色い歓声に会場が揺れた。 知識経済部長官からその活動の栄誉を讃えられ表彰されたJYJは、順番にあいさつ。「ありがとうございます。キム・ジュンスです。どちらでしゃべりましょうか。韓国語?(というと、会場から「ええーっ?!」という声)。思った以上に大きな会場で、みなさんがたくさん参加してくれてうれしいです。たくさんの会社がビジネスパートナーと会えるのを願っています」と久しぶりの日本語がたどたどしいのを見て、会場から「ジュンちゃん、がんばってー」という応援が続き、キム・ジェジュンが「ギリギリですね!」とコメント。 ジェジュンは「JYJは去年13回もワールドツアーを回ってたくさんの方に会って、僕たちJYJがこんなに愛されているんだと感じて、韓国でもたくさんの公演をして、こんなに応援されているんだと思いました。JYJとしても、個人としても、いい活動をみせなきゃと思っています。みなさまから大きな愛をいただいて、ここにいないたくさんの人々にも感謝しています」と挨拶した。 パク・ユチョンは、「ジェジュンの日本語がすばらしいので、僕は韓国語でやったほうがいいのではと思うのですけど…(というと、観客席から「ええーっ!?」といわれたが、ここから韓国語で)。6月韓国EXPOなどで、そのときに来てくださった方々にまたここでもお会いできていると思いますが、今日またお会いできて嬉しく思います。今後は責任感をもってさらに活動していきたいと思いますので、応援をよろしくおねがいいたします」と語った。 続いて質問コーナーに移り、「最近の活動は?」との問いに、ユチョンはドラマ撮影中で、ジェジュンは映画、ジュンスはドイツでツアーをやる予定と答えた。さらに、「とても久しぶりに日本に来られたのですが、日本での活動計画を伺っても?」という問いに、ジェジュンが「いつでも活動する気持ちはありますけど、状況的な問題があって、解決できたら、歌って踊って、ドラマでも映画でも、日本で活動したいですね」と答えた。 さらに、「ファンからのプレゼントで記憶に残るものは?」との問いに、3人は最初困った様子を少し見せ、ユチョンが「皆さまの気持ち」と答えると、会場が「ふー!!」と答え、ジェジュンが「ちょっとおもしろくない(答え)ですね」といって、「直接、ものでもらったプレゼントはないですね。僕たちの代わりに寄付をしてくださったりとか、そういうことが最近は多いですね」と答えた。「大阪の印象は?」との問いには、ジュンスが「大阪はやっぱりたこ焼き。昔番組でつくったことがあったけど、本当にへたくそでした。お好み焼きもおいしいし、食べ物が何でもおいしいのはいいことだと思います」と答えた。 最後に、司会の女性がパク・ヒョシンにも「大阪の印象は?」と尋ねたのを、ジェジュンが勘違いをしてまた答えようとして、笑いを誘った。 最後は関係者全員でのテープカットに参加し、大歓声に包まれながら会場を後にした。