韓国の7人組人気ヒップホップグループ・防弾少年団が10日、レーベル移籍後第一弾となるシングル『血、汗、涙 -Japanese ver.-』をリリース。同日、港区・六本木ヒルズアリーナで発売イベントを行い、抽選で選ばれたファンと、関係者を合わせ2,500人が駆けつけた。
小雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、メンバーが登場すると、悲鳴のような大きな歓声があがった。そのまま『血、汗、涙 -Japanese ver.-』、『Spring Day -Japanese ver.-』を立て続けに披露。キレがありつつも優雅さもあるしなやかなダンスでファンを魅了した。
リーダーのラップモンスターは「みなさんすごい熱いですね!日本でパフォーマンスするのは去年の11月以来なのですこし緊張しましたが、こうして(応援に)来てくださったので楽しくパフォーマンスすることができました。ありがとうございます」とステージの感想を伝えた。
『血、汗、涙 -Japanese ver.-』は、韓国で発売されたアルバム『WINGS』のリード曲を日本語で再レコーディングしたもので、“少年、誘惑に出会う”をコンセプトとしている。ラップモンスターは「拒絶できない誘惑ほど、悩みと葛藤があると思います。僕たちはそれを成長の過程と捉えて制作しました。そして、日本語の歌詞でどのように表現されているか想像しながら聴いてほしいです」とアピールした。
つづけてJ-HOPEが「多くの方が好きと言ってくれる、僕のパート!ウォネ マニマニ~!」とサビ部分をアカペラで披露すると、大きな歓声があがった。(マニは韓国語でたくさんという意味)。また、防弾少年団と言えば完成度の高いダンスも大きな魅力のひとつ。末っ子のジョングクも「スローモーションで倒れる(振り付け)は、力のコントロールが大事なんです」とポイント部分をその場で踊ってみせ、会場を盛り上げた。
曲紹介につづき、話題は最近覚えた日本語へ。「親指」(ジョングク)、「ひょろひょろ~、よろよろ~」(ジミン)、「言葉」(シュガ)と一風変わった単語を答えていくメンバーたち。なかでもブイは「かたじけのうござる」を覚えたそうで、「ござる!」を連発し、笑いを誘った。
防弾少年団といえば、米国の『ビルボード・ミュージック・アワード』のトップソーシャルアーティスト部門にノミネートされ、K-POPグループではじめて招待を受けたニュースが記憶に新しい。ジミンは「楽しいことがあると皆さんに伝えたくなるんです。世界一のファンの皆さん、本当にありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。
最後は「アーミーは僕たちの“WINGS”です!」(ジン)、「恥ずかしいけど、今までずっと愛してます。これからも愛しましょう!」(ブイ)とファンに向けてメッセージを送り、舞台袖ギリギリまでファンサービスをしながら退場。短い時間ながらも防弾少年団の魅力が溢れるイベントとなった。