THE FACT JAPAN
24日、韓国の総合編成チャンネルJTBCが、「朴大統領の側近が、朴大統領の演説文44件などの資料を、崔順実(チェ・スンシル)氏(60)という人物に流した」と報じた。これを受けて朴大統領が25日午後4時国民に向けて謝罪会見を行った。
朴大統領は 「国民の皆様に深くお詫び申し上げる」と述べ、「崔順実氏はかつて私が困難に直面していた時に助けてくれた縁があり、大統領選挙時に主に演説や広報などの分野で、私の選挙運動が国民にどのように伝わっているかなどについて、個人的な意見や所感を伝えてくれる役割を果たした」とし、「一部の演説文や広報物も同様に、表現においてなどで助けてもらったことがある」と認めた。
「就任後も、一定期間は一部の資料に対して意見を求めたことはあったが、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の補佐体系が整ってからはやめていた」と明らかにした。
さらに、「より完璧に近いものに仕上げようと思う純粋な気持ちから行ったことだった」とし「理由を問わず、国民の皆様に心配をおかけし、驚かせ、また悲しませた点に対して申し訳なく思う」と謝罪した。
朴大統領は’14年韓国旅客船セウォル号事件の時も国民向け談話を発表するにとどまっており、’13年2月の就任以降、初めて行った国民向けの謝罪となった。
韓国メディアによると、朴大統領と、「陰の実力者」といわれる崔順実氏の縁の始まりは、40年以上前にまでさかのぼるという。朴大統領は、ファーストレディー時代に精神的支えとなっていたという故・崔太敏(チェ・テミン)牧師の紹介で、1970年代半ばに崔牧師の娘の順実氏と出会ったという。
崔氏は20代初めのころから、4歳年上の朴大統領の「話し相手」にして「随行秘書」という役割を果たしてきたという。現在、朴大統領の衣装などに関しても、崔氏が全て手配していたのではないか、と報道されている。