3月30日に横浜アリーナで開催された「第28回 東京ガールズコレクション」(以下TGC)にゲスト出演した元KARAのHARA(28)。TGCへの参加は、’11年の3月、KARAのメンバーとして招待ステージに立って以来、じつに8年ぶり。今春、ク・ハラを改めHARAとして初の活動となったTGCの感想を聞いた。
「歌手ではなくモデルとして初めてランウェイを歩きました。新鮮な気持ちがしましたし、楽しかったです。スクリーンに私の名前が出た瞬間から、会場のお客さんがみなさん『ハラちゃん!』って声を掛けてくださって。その声援を聞いてもっと頑張ろうと力が入りましたし、もうちょっとステージに立っていたいなあという気持ちが湧いてきました。ウォーキングは事前に十分な練習できなかったんですけど、とにかく自信を持って歩くことを心がけて挑戦しました」
翌日行われた「TOKYO GIRLS MUSIC FES」にも出演。昨年7月に日本活動第1弾としてリリースされたデジタルシングル『WILD』をはじめ、KARA時代のヒット曲で構成されたメドレーを披露。日本のガールズグループ「チューイングキャンディー」とコラボし、「Mr.」をパフォーマンスした。
「横浜アリーナといえば、KARAの時代にコンサートツアーをやった思い出の場所です。ひさしぶりにあのステージに立つことができて、懐かしいなあと思いながら一生懸命パフォーマンスしました。『ジャンピン』や『ジェットコースターラブ』などKARAのナンバーを歌って踊るのもひさしぶりでしたし、ファンのみなさんもすごく盛り上がってくれたので楽しかったです。チューイングキャンディーと一緒に『Mr.』をコラボレーションできたことは感謝しています。彼女たちのお尻ダンスもKARAのように踊れていましたよ!」
8年前といえば、’10年にシングル『ミスター』で日本デビューしたKARAの絶頂時代の始まり。日本第3弾シングル『ジェットコースターラブ』が初めてオリコンデイリーチャート1位を獲得。日本初ミーティグを行ったのも横浜アリーナだった。
「あのころは、横浜アリーナのようなステージに立てることも正直、当然だと思っていました。でも、ソロ活動をしているとすごいことだったんだなあ、と改めて感じて。一人でもまた、あんな大きな会場でライブができたらいいなあという気持ちですし、いつか自分のコンサートができたら、ステージから遠いところのファンの人たちの顔も見たいですね。トロッコで移動したりしながら、後ろのほうの席の人たちや2階、3階の人たちに会いに行けたらいいなあと思っていて。そのためにもっと頑張らなきゃいけないなあと思います」
今回、KARAの楽曲をステージで披露したことで改めてたくさんの人に親しまれていたことを実感したという。
「『Mr.』はいちばんヒットしたこともあって、ファンの人たちだけではなく、スタッフさんたちもみなさん覚えていてくださるんです。『私もカラオケで歌って踊ったよ』という話を聞くと、うれしいなあ、懐かしいなあと思いますし、ひさしぶりのパフォーマンスを喜んでくださっている姿を見て、心からありがとうと感謝しました」
韓国出身のガールズグループとして、初めてNHK紅白歌合戦に出場したほか、単独で初めて東京ドームコンサートを開催するなどたくさんの偉業を成し遂げた。
「東京ドーム公演は、KARAが日本でコンサートツアーをやりながらも、いちばんの目標にしていた場所でした。その夢が1回叶って、あのときは胸がいっぱいでステージの上で泣いてしまいました。どう表現したらいいのかわからないほど気持ちがよくて、いまでも忘れられない思い出になっています」
’15年7月、ソロデビューファーストアルバムをリリースしたHARA。その後に2年ほどの音楽活動休止期間を経て、’17年末に2年ぶりに来日。ソロで初のファンミーティングは大勢のファンが彼女の帰りを温かく迎えてくれた。
「体調を崩してしばらく活動できなかったのですが、日本のファンのみなさんは『ずっと待ってるよ』と言って応援を続けてくれました。しかもKARAの5人ではなく、私1人を待っていてくださったことに心から感動しましたね。私にどんなことがあっても信じて応援してくださいますし、ずっと一緒にいてくださった。これからもずっと一緒に歩いていきたいと思っています」
そんな彼女も今年28歳(日本の年齢で)になった。20代を振り返って思うことは?
「20代は自由だったなあという印象です。28歳になって変わったことは、責任感が生まれたということですね。10年前はマネージャーやスタッフさんに言われるがまま動くだけで精一杯だったというか、正直、食べる時間も眠る時間もなかった。今は仕事の内容や流れをきちんと把握していますし、ちゃんとやらなきゃいけないという気持ちが強くなりました。一生懸命に頑張る姿勢は20代と変わらず同じですけど、これからは少し体を大事にしながら活動を続けたいと思っています」
KARA時代をともに過ごした元メンバーはそれぞれ、アーティストとして、女優として活躍中だ。ギュリ、スンヨン、ニコル、ジヨンの4人とは今でも交流があるという。
「昨年12月、みんなそれぞれファンミーティングのために同じ時期に日本にいたんです。ジヨンと一緒にニコルのファンミーティングを見に行って、ひさしぶりに3人でいろいろ話ができましたし、一緒に写真を撮ったりして楽しかったですね。スンヨンお姉ちゃんとギュリお姉ちゃんは韓国で仕事があって会えなかったんですけど、ジヨンちゃんは日本で女優として頑張っているから、日本に来るときはいつも連絡を取り合っています」
HARAにとって4人の存在は?
「家族みたいな存在ですね。私も4人を応援しているし、みんなも私を見守ってくれている。だから頑張っていけると思っています。私たち5人はそれぞれ性格も違って個性もバラバラですが、一人ずつの輝きがあると思いますし、自分自身のことをよく知っている。これから何を目指そうとも実現できると信じています」
’08年にKARAのメンバーとしてデビュー。以来10年、山あり谷ありの芸能生活を続けてこられた理由は、「ファンと一緒に過ごす時間がいちばん幸せだったから」と微笑む。新生HARAとしてこれからの目標は?
「大きな目標は東京ドームですけど、将来的にはドームツアーをやりたいです。それにはまず、一生懸命頑張って活動を続けて、私らしく可愛らしいHARAを、ファンに喜んでいただける新しいHARAを見せていきたいと思っています」