お盆の最後の日となった8月16日、静岡県にある伊豆急下田駅は活気にあふれていた。須崎御用邸でのご静養のために、駅に到着された皇太子ご一家をお出迎えしようと集まった地元住民や観光客は230人ほどもいたという。
皇太子ご夫妻そして愛子さまは、例年以上に一人ひとりと時間をかけ、お話しをされていた。そのなかの1人が高校2年生の女子生徒だった。田園調布雙葉高校に通う彼女は、雅子さまの“後輩”にあたる。
「現在の校長先生は雅子さまの先輩にあたります。雅子さまはそのお話をされていました。愛子さまは私がデンフタの2年生であることをお聞きになると、『○○ちゃんはご存じですか?』と話しかけてこられました。私が知っていますと答えると、『幼馴染なんです』と、おっしゃっていました。ニュースでも、これまで愛子さまがお話しされている姿は見たことがなかったのですが、とても優しくてお話ししやすかったです」
駅構内での語らいは、雅子さまと愛子さまが交互に話しかけられることで、いつも以上に盛り上がり、微笑みに満ちたひとときとなった。
「例年では下田駅のおふれあいは10分ほどなのですが、この日は25分にも及びました。皇后になられるまで、8カ月あまり。雅子さまも“これまで以上に国民と親しんでいきたい”と、お考えになったのでしょうか。そんなお気持ちを、愛子さまも察せられ、さりげなくフォローされていたようにも見えました」(皇室ジャーナリスト)
笑いに満ちた“母娘トーク”は、駅構内ばかりではなかった。この日、須崎御用邸近くの三井浜では16年ぶりに取材が設定された。愛子さまが海辺で拾われた貝について語り合われるご一家のお姿も報じられたが、愛子さまは意外なものも拾われていたのだ。宮内庁関係者は言う。
「ゴミでした。納豆のパックに入っているタレの小袋もひそかに浜で拾っていらしたのです。それを取材陣にすっとお見せになったのですが、愛子さまの思わぬ行動に、現場で大きな笑いが起きたのです」
雅子さまと愛子さまは、タレの袋について、こんな会話を交わされたという。
雅子さま (袋の中身が)固まってますね。
愛子さま ちょっと待ってください。これ(袋が)開いてます。
雅子さま (中身は)砂なんですね。賞味期限切れでしたね(笑)。
前出の関係者が続ける。
「取材会は10分ほどでしたが、ゴミを巡っての雅子さまと愛子さまのユーモラスな会話に、居合わせた人々は、ほのぼのとした気持ちになったそうです」
雅子さまと愛子さまの公開“母娘トーク”、ぜひ今後も続けていただきたい。