■対話こそ、お二人の愛の形(『女性自身』皇室担当記者・近重幸哉)
ご即位を1年後に控え、最後のご出席となった’18年5月の全国「みどりの愛護」のつどい。天皇陛下と雅子さまは琵琶湖畔の植樹会場で、自然にほほ笑み合って会話しながら歩いていかれた。
昨年2月、コロナ禍が深刻になる直前のバレンタインデーにご覧になった世界らん展では、陛下のネクタイと雅子さまのスーツを青系で合わせたリンクコーデをされてご出席。このときも、楽しそうにお話をされるご様子に、周囲の人たちも明るい雰囲気に包まれた。
平成時代、お出かけ先で上皇陛下と美智子さまはよく腕を組まれ、手をつながれた。その仲むつまじいお姿が国民に愛された。そのため’93年6月のご成婚以降、天皇陛下と雅子さまにも手をつないでいただければと、国民の多くやマスコミも期待したが、これまで公の場では一度も手をつながれることはなかった。
しかし、お出かけ先で目と目を合わせお話しになるときの和やかな雰囲気から、両陛下の仲のよさは十分伝わってくる。そのご様子は、ご成婚から28年の月日を重ねたことでより自然になられたようだ。
そして陛下が長年取り組まれてきた水資源の問題や、雅子さまが興味をお持ちの子どもたちの問題などのテーマもお互いに理解されている。また保護動物を飼われるなど、ご家族で動物愛護にも務められている。
両陛下は、広い視野と柔軟なお考えを持ち対話を積み重ねてこられたのだろう。それは今年のお正月のビデオメッセージに初めておそろいでお出ましになったことにも感じられた。令和の両陛下は、お互いがよき相談相手となって支え合いながら、いつも国民の平安を願われているのだ。
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