■反対を押し切ると結婚生活は息切れしやすい?
恋愛や目標達成というのは、周囲の反対があると逆に燃え上がるといわれています。「ロミオとジュリエット効果」なんて呼ばれていますが、今回のケースも結婚に対して大きな反対の声が内外から聞こえてきています。それに打ち勝つことが、2人のモチベーションの1つになっているかもしれません。
反対の声をモチベーションにして頑張ることは否定しません。ただここで重要なのは反対の声を活力にして前へ進むと、本来の目的と違うところにゴールが設定されてしまいがちということです。
たとえば本来なら「結婚して、2人で末永く幸せな生活を送ること」がゴールです。しかしあまりにも反対の声が大きいと、「反対の声に負けずに結婚に進むこと」にゴールがすり替わってしまうのです。
無意識にゴール変更がなされていると、入籍と同時に息切れする可能性も高まります。どうか、そんな悲しいことにはならないことを祈るばかりです。
■「収入の安定」は結婚生活の安定
一般的な夫婦の離婚理由は様々ですが、上位にはたいてい金銭に関する問題があがります。「生活費を渡さない」「無断で借金」などなど様々ありますが、今回の結婚を見ても金銭的問題の“芽”がチラついて見えてきます。
1つは、小室さんが就職前である点です。司法試験合格後の年収は1,800万円とも言われていますが、これはあくまでも見込み年収。この金額がNY生活において多いか少ないかはさておき、就職直後という部分も踏まえると決して“金銭的な安定感がある”とは言い切れません。
もう1つは、実母に金銭トラブルが浮上していること。またそれを自力で解決できそうにないという点。これはすなわち、自分たちにも問題が降りかかる可能性もあるということです。
こうした問題を、「2人の力で解決します」と愛の力で押し切るのも良いのですが……。普通の結婚として考えてみても「せめて仕事が安定する1年後、できれば3年くらいは様子を見てから決めてもよいのでは」と思うのです。
今回ご紹介した4つの不安材料は皇族の結婚という特別なケースに限らず、一般的にも言えることです。
近日中に会見が行われる予定ですが、果たして多くの人が安心できるお話を聞けるのでしょうか。
(文:おおしまりえ)