■金銭トラブル発覚後、川嶋教授が本誌記者に漏らした苦悩
かつて本誌記者は、“祖父と孫の絆”について、川嶋さん本人から話を聞いたことがあった。’18年1月下旬、小室圭さんの母・佳代さんと元婚約者の金銭トラブルが報じられてから1カ月ほどたったころのことだ。
当時、本誌は学習院関係者から次のような証言を得ていた。
「川嶋先生が、眞子さまの新居探しなどにかかるお金について、『うちが用意しないといけないんだろうな』と、おっしゃっていたというのです。小室家には経済的に頼れないということを、すでにご存じだったのでしょう。
秋篠宮家に支払われている皇族費は税金が原資ですから、先生は、そのお金で新婚生活を援助すべきではないというお考えのようです。『もう腹をくくるしかないよ』とも、おっしゃっていたそうで、具体的な経済的支援についてもある程度考えていらしたのではないでしょうか」
孫・眞子さんの結婚問題が世間で取りざたされているなかで、それまで何度も取材を受けているとはいえ、そのときの本誌記者の来訪はけっして喜ばしいことではなかっただろう。
しかし川嶋さんは、自宅マンションのロビーで1時間ほども応対してくれただけではなく、「○○さん、寒くはありませんか?」と、自身が着ていたジャンパーを脱いで、記者に着せようとする優しい気遣いまで見せてくれたのだ。
記者が、学習院関係者の証言について聞くと、ほほ笑みながらこう語った。
「結婚式への援助ということならば、どこのお宅でも同じだと思うのですけれど、(当人たちの)親御さんなり、一つ上の世代なりのお考えもあって、どんな式を挙げるかを選択していくことはあると思います。これはあくまで一般論ですが。
僕が(経済的な支援を考えているという)そういう気持ちを持っていたとしても、そんなにはっきりとは語らないように思えるのですが……、もっとも寝言で言っちゃったのかはわかりませんが(笑)」
経済的支援については、川嶋さんは慎重に言葉を選んでいた。金銭トラブル発覚直後から、小室さんの父や祖父が自殺をしていたことなど、“小室家の過去”が次々と報じられ、「結婚をやめるべき」という声が高まってきた状況のなかで、川嶋さんも懊悩の日々を送っていたのだろう。
ずっと柔和な表情だった川嶋さんだが、記者が「小室家の金銭トラブルといった問題が、結婚に悪い影響を及ぼしていることについて、先生はどうお考えでしょうか」、そんな質問を投げかけると、しばし目を閉じて考えこんだ。
「どんな家庭でも、祖父母にとって孫はかわいいものだと思います」
――それでは先生は、眞子さまと小室さんのご結婚をあくまでも応援されるということなのでしょうか?
「……(孫の結婚については)僕なりの感情はありますよ。(小室さんとの結婚に関しての)多くの方の話を聞き及ぶと、僕の基準から考えたときに、『ああ、残念な結果になってしまった』と、寂しく思います。(祖父の)僕が寂しく思うということは、いまの世間の動きからするに、(皆さんが応援していない)可能性は微小ではないような気がするんです……」
愛する孫の結婚を応援することができない苦しさが、ひしひしと伝わってきた。反対の声も多い結婚に突き進む眞子さんのことがよほど心配だったのか、そのあともしきりに「孫は本当にかわいい」という言葉を繰り返していた。