行事日程、ドレス色味で異例の“被り”連発…広がる「天皇家と秋篠宮家の距離」
画像を見る “日程かぶり”を謝罪した宮内庁の西村長官(写真:時事通信)

 

■宮内庁長官“私のミス”発言の真意とは

 

なぜ西村長官は、あえて“私のミス”という言葉を使ったのだろうか? 皇室ジャーナリストは次のように語る。

 

「“私のミス”と断言することで、“両陛下と秋篠宮ご夫妻の責任ではない”ということをアピールする意図があったのだと思われます。今回の騒動で明らかになったのは侍従職と皇嗣職の連携がまったくとれていないという事実ですが、同時に天皇皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻の密接なコミュニケーションがないということも判明してしまいました。

 

最近の天皇家と秋篠宮家の“丸かぶり”は日程問題ばかりではありません。2月23日は天皇陛下のお誕生日で、宮中で祝賀行事が行われました。その際、雅子さまは紺色のドレスをお召しだったのですが、紀子さまのドレスも紺色で、かぶってしまったのです」

 

園遊会や一般参賀、宮中での行事など、女性皇族が一堂に会する場では、格上の皇族から着物やドレスの色合いや柄を決めていく。

 

「もちろん最初に決めるのは皇后さまです。色や柄が同じにならないように、側に仕える人たちがお伺いをたてて、順番に決めていくのが宮中の慣習で、祝賀行事の“色かぶり”について一部週刊誌は“前代未聞”とも報じています」(前出・皇室ジャーナリスト)

 

前出の宮内庁関係者は、度重なる異変の原因の1つに天皇陛下と秋篠宮さまの距離が広がっていることがあると考えているという。

 

「’12年から’19年までの7年間、上皇さまと天皇陛下、そして秋篠宮さまが月に1回ほどのペースで、御所で会談をされていました。もともとは美智子さまのご発案で、宮内庁長官も立ち会って、重要な案件について意見交換を重ねていらしたのです。

 

ただこの“頂上会談”も、御代替わり以降は行われていません。天皇陛下と秋篠宮さまがコミュニケーションをはかられるために大変貴重な場だったのですが……。

 

さらにコロナ禍のために、お誕生日やご成婚記念日などのお祝いの食事会もなくなっています。ご挨拶程度ならともかく、お二人が顔を合わせて、話し合われる機会が、ほぼまったくない期間が続いているのです。

 

天皇陛下と秋篠宮さまの深刻なコミュニケーション不足も、侍従職と皇嗣職の連携不足の一因となっていると思われます」

 

最近はオンラインでのご公務も増えている。コロナ感染を防ぐためというのならば、オンラインでの頂上会談はできないのだろうか。だが前出の皇室ジャーナリストはこう語る。

 

「宮中は慣例が重要視されており、天皇陛下と秋篠宮さまのどちらかが強く提案しない限り、オンライン会談のような新しい試みは実現しません。

 

この4年ほど、秋篠宮家は長女・眞子さんの結婚問題で揺れ続けていました。しかし皇室全体を揺るがす大きな問題となっても、“秋篠宮家の問題だから”と、秋篠宮さまは陛下に頼られることはなかったのです。秋篠宮さまは、人に相談することを好まれないともいわれています。そんなご姿勢が、天皇陛下との距離を広げてしまったように思われるのですが……」

 

5月1日で新しい御代になって丸3年となる。皇室の将来を担う愛子さまと悠仁さまのためにも、宮中の亀裂がこれ以上広がらないことを祈りたい。

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