6月11日、皇居の紅葉山で初繭掻きに臨まれる雅子さま(写真提供:宮内庁) 画像を見る

6月11日、雅子さまは皇居内の紅葉山御養蚕所で「初繭搔き」の作業に臨まれた。

 

「わたあめみたい」

 

蔟(まぶし)と呼ばれる、蚕がいる網から繭を取り出された雅子さま。この作業は6月8日に予定されていたが、雅子さまに腰の違和感があるとのことで、大事を取って延期されていた。

 

雅子さまは紅葉山で4種類の蚕を飼われていて、今回は日本古来種「小石丸」の繭を手に取られている。御養蚕は、明治以降に歴代の皇后が担われていたお務めで、この日は天皇陛下と愛子さまも合流し、繭の収穫に加え「毛羽取り」や「繭切り」の作業をされている。

 

今年、雅子さまが御養蚕の日程を延期されたのは、今回で2回目。前回の6月1日に行われた、蚕に桑の葉を与える「御給桑(ごきゅうそう)」も1日遅れで、ご一家で作業された。

 

5月19日の御給桑にも陛下が参加されていて、今年のご養蚕の様子からは、ご一家で万全のご体調でない雅子さまを支えられていることが伝わってくる。

 

ご家族のお支えの甲斐があったのか、6月14日には、天皇陛下と雅子さまがおそろいで国立公文書館をご訪問。沖縄復帰50周年記念の特別展「公文書でたどる沖縄の日本復帰」を見学され、1972年の本土復帰に関する公文書や資料を熱心にご覧になっていた。

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