■注目されているベルギー王室の招待
また、’22年12月に来日したベルギーのアストリッド王女が天皇陛下を同国に招待する意向を表明したことから、’06年のオランダ以来の“17年ぶり家族海外訪問”への期待感も高まっているという。世界各国の王室に詳しい関東学院大学教授の君塚直隆さんは、皇室とベルギー王室との“絆”についてこう語る。
「国賓や公式訪問であればご家族で訪問することはありませんが、ほかの形であれば愛子さまもご一緒にベルギーを訪問されることもあるかもしれません。英国同様に皇室とベルギー王室は、上皇さまとボードワン元国王がご親交を結ばれて以降、深い交流を重ねてきました。
’90年、上皇さまの即位の礼には、“戴冠式には名代が出席する”という慣例を超え、ボードワン元国王夫妻が参列されました。’93年にボードワン元国王が亡くなられたときには、“天皇は葬儀には参列しない”という慣例がありましたが、上皇ご夫妻は国葬に参列され、葬列の最前列を歩かれたほどなのです」
強い絆があるからこそ、前例を超えた訪問の可能性もあるというのだ。さらに欧州各国の王室では、愛子さまの同世代の女性王位継承者が交流を深めている。
「’22年6月、ノルウェーの王位継承者であるイングリッド=アレクサンドラ王女の18歳のお誕生日祝賀会が開かれました。この会には、オランダのカタリナ=アマリア王女(19)、ベルギーのエリザベート王女(21)、スウェーデンのエステル王女(10)と、各国の“将来の女王”が駆けつけました。
欧州各国は、将来女性の王位継承者が続々と即位し、“女王の時代”を迎えます。ぜひ同世代の愛子さまにも、この女王たちのネットワークに加わっていただきたいですね」(前出・君塚さん)
事前に、そして現場で……雅子さまとの日々の特訓が実を結び、愛子さまが世界に飛躍される日を、両陛下も期待されていることだろう。