雅子さま 6月に岩手・奇跡の一本松とご対面 愛子さまへ伝えた「被災者に寄り添う心」
画像を見る 2013年、被災地の中高生とお話しになる天皇皇后両陛下 /(C)JMPA

 

■陛下が奇跡の一本松のヴィオラをご演奏

 

一本松の数奇な運命と、松をめぐる人々の思いを、両陛下も見守り続けられているという。

 

「天皇陛下と雅子さまは震災発生後、何度か岩手県を訪問されましたが、陸前高田市に直接足を運ばれることはかないませんでした。もちろんこの地のことは気にかけておられ、’21年3月にオンラインで復興状況を視察されました。

 

また’13年7月7日、七夕の日に、天皇陛下は学習院OB管弦楽団の定期演奏会に出演されました。このときに奇跡の一本松の一部や津波で流された家屋の材木などを使って製作されたヴィオラを演奏されたのです。演奏後に陛下は立ち上がり、客席に向かってヴィオラを掲げられました。そして雅子さまも客席から大きな拍手を送られたのです」(前出・皇室担当記者)

 

天皇陛下と雅子さまも悲願とされていたに違いない奇跡の一本松との“対面”。その意義について、名古屋大学大学院准教授の河西秀哉さんはこう解説する。

 

「“復興のシンボル”を天皇皇后両陛下が訪問すれば、それだけ報道され、注目も集まります。そのことをお二人はよく理解されているのだと思いますし、また東日本大震災のことを国民に記憶し続けてほしいというお気持ちもあるのだと思います」

 

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